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天台宗

常信寺のお参りの記録一覧
滋賀県 石山寺駅

nomuten
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2025年06月17日(火) 18時45分34秒
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今回は滋賀県の博物館と少々の寺社仏閣巡りです。梅雨入りした途端に梅雨明け?と思うような猛暑のため余り巡れません。
大津市歴史博物館で「館蔵・寄託の彫刻Ⅰ」を観てから、同じ大津市の大石富川町に在る法音山 常信寺を拝観しました。大津市と言っても最南部で、約3km行くと甲賀市信楽町です。(ホトカミさんに登録されていた住所が間違っていましたので当方にて修正しました。)
天台宗で、本尊は釈迦如来。
この本尊・釈迦如来坐像と脇侍の文殊菩薩坐像、普賢菩薩坐像は重文です。また、所蔵の地蔵菩薩立像は市指定文化財です。
寺と言ってもお堂はなく、収蔵庫があるのみです。
隣に在る春日神社の総代さんにコンタクトして、予約してから伺いました。総代は3年交替と仰っていました。(以前は春日神社の神職の方が予約拝観を承けていましたが、現在は高齢のため対応出来ず、総代さんが対応されています。)
それと、毎年1月20日と9月の最終日曜日(虫干し)に収蔵庫を開けるとの事でした。

常信寺は隣接する春日神社の別当寺として12世紀頃に建立されたと考えられますが記録が残っておらず不詳。現収蔵庫が出来る前は(恐らく昭和50年代)、収蔵庫の手前の位置に古びたお堂がポツンと在ったのみとの事でした。

到着すると総代さんが早速収蔵庫のゴツい扉を開けて下さいました。協力金として500円を納めました。(予約時にお聞きしていました。)
収蔵庫の中央に釈迦三尊像(重文)が祀られています。中尊は釈迦如来坐像、向かって右側に文殊菩薩騎獅坐像、左側に普賢菩薩騎象坐像。素晴らしい仏像です。ガラスケースに入れられておらず素の状態で、空気を共用出来るのは大変有難く、背面にも回れます。
釈迦如来坐像は高さ約88cm、一木割矧造、平安時代後期の12世紀の作。当然ながら胎内は見る事は出来ませんが、調査によると内ぐりした後に漆を塗って金箔が貼られており(漆箔)、極めて身分の高い人物の発願による造像にみられるものとの事です。文殊菩薩騎獅坐像、普賢菩薩騎象坐像は共に高さ約57cm、中尊に負けず劣らずの仏像で、獅子・象もよく出来ています。
文殊菩薩像の右側に、厨子に入れられた地蔵菩薩立像(市指定文化財)。高さ約63cm、鎌倉時代の作、素足が一般的ですがこちらの像は沓を履いています。
右側の壁に設えた壇には所々に彩色が残る天部像と愛染明王坐像、左側の壁に設えた壇にも同じく彩色が残る天部像を安置。製作時代は不明ですが室町時代~江戸時代でしょうか?

いつでも行けば拝観出来る訳ではありませんが、機会があればまた拝観したい仏像でした。

常信寺(滋賀県)

収蔵庫

常信寺(滋賀県)
常信寺(滋賀県)

釈迦三尊像(重文)
ネットから転載(殆ど出ていない)

常信寺(滋賀県)

ーオマケー
大津市歴史博物館

常信寺(滋賀県)

ミニ企画展「館蔵・寄託の彫刻Ⅰ」

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