勝願寺の御由緒・歴史

埼玉県 鴻巣駅

文永年中鴻巣市登戸（現真言宗勝願寺）に記主禅師が創建したと伝えられます。いつしか真言宗の寺院となっていましたが、天正年間に僧惣誉清巌が浄土宗の名跡を残すため当地で浄土宗勝願寺として中興しました。
慶長9年（1604）には徳川家康より寺領30石の御朱印状を拝領、松平秀康から結城から越前へ移封する際に、結城で使用していた御殿を拝領しています。
また多くの大名家の菩提寺となっていた他、関東十八檀林の一つとして数多くの末寺を擁していました。
清巌上人は当寺を隠居後、岩槻に隠居寺浄国寺を創建しています。

歴史[編集] 創建[編集] 浄土宗第3祖良忠が鎌倉幕府第4代執権北条経時から箕田郷松ヶ岡（後の鴻巣市登戸）の地を寄進され、一宇を建立したことに始まり、良忠の師である勝願院良遍にちなんで勝願寺と名付けられた[1]。 良忠の没後は門下の良暁、定惠、良順が鎌倉光明寺と当寺の住職を兼任し[2]、光明寺第5世住職・了専の時代には良順の弟子・良意が当寺の住職を務めたが、永享元年（1429年）に良意が没した後は相続する者はなく、浄土宗寺院としての歴史は途絶えた[2]。 その後、室町から戦国時代にかけての戦乱によって寺は荒廃し、宗派も真言宗へと改められた[3]。 なお、創建の時期については建長4年（1...Wikipediaで続きを読む