高島稲荷神社のお参りの記録(1回目)
埼玉県南古谷駅

川越市高島の鎮守社になり、田んぼと畑に囲まれたのどかな場所に鎮座しています。

この辺りは九十川の左岸に位置し、川越台地と大宮台地の中間に当たる低地であるため、土地改良や排水路が整備される昭和16年までは、たびたび水害に見舞われていたといいます。

そのため当社も幾度か流失し、古記録の一切を失っていて詳しいご由緒はわからないそうです。
しかし、本殿前に奉納されている石製のご眷属像には元禄2年の銘が刻まれていることから、江戸時代中期には祀られていたと思われます。

明細帳にはご祭神は倉稲魂命とありますが、本殿に納められた宝珠には「保食命」と神名が刻まれているといいます。


また、日清日露戦争の折に、高島から出征した人で戦死したのはほんの数人であったことから、『弾除けの稲荷様』として知られることになったといい、出征兵士の無事を願って参拝する方が多かったそうです。