九重神社のお参りの記録(1回目)
埼玉県戸塚安行駅

　今日の最後は川口市安行に鎮座される九重神社様にあがらせていただきました。素戔嗚尊を御祭神としてお祀りしております。創建に関しては境内西側に隣接する真言宗、密蔵院の法印栄尊が武蔵国一宮氷川神社の分霊を勧請したのがその始まりといわれています。創建当初は氷川社と呼称されていました。明治時代となり、神仏分離令によって別当を離れ原村の村社となりました。後に政府の合祀政策により、領家の神明社•慈林の氷川稲荷合社、藤八の菅原社、吉蔵の八幡社、北谷の稲荷社、花栗の稲荷社、苗塚の稲荷社、小山の氷川社など近隣の村社八社をはじめ合計三十二社が合祀されました。そのため村社九社が重なったことから「九重神社」と改称されました。社殿は昭和23年に失火により焼失してしまいますが、氏子の方々のご尽力により昭和26年10月、現社殿が再建されました。元郷氷川神社の神職の方が仰っておられたように川口には氷川と名前のつく神社様が多いですが、九重神社のように今は名前は変わっていますが元々の始まりが氷川神社を起源とする神社が多いことも興味深く感じました。