清泉寺のお参りの記録(1回目)
埼玉県皆野駅

小さいながらも味わいのあるお寺だ。
龍峰山という山号であるが、すぐ近くにある椋神社は龍勢祭りで有名だ。又、椋神社から登って行くと城峯山という標高1000Mを超える山があり、ここから来ているのではないか？と勝手に思っている。

中学時代の恩師が住職をしていたのだが。M先生は独身で禅の道を究めた方だ。私は変わり者で、生徒からも教師からも嫌われていたのだが、M先生は私を認めてくれていた方だ。
図書館の本を全部読む！本を読むスピードが速くなった。のもM先生のおかげだと思う。中学時代に読んだエラリー・クィーン、村岡花子先生の訳された本の数々。多分、M先生がいなかったら借りていなかったかもしれない。

そして・・・・
M先生はご自身は結婚をされず、禅の道を究めた方なのだが、両親を亡くされた甥っ子2人を引き取られて育てられたのだ。
兄は、私とは中学時代の同級生だ。
M先生とは名字も違っている。
彼は虐められっ子で、よく泣いていたなという印象だ。とても優しい子だった。

今回、埼玉県宗教法人年鑑をネットで検索。埼玉県は、宗教法人となっているものは全て網羅されていて便利だ。無人寺、無人の神社なども、あー、管理はあの方か、とわかる。
で、調べると、弟さんが住職となっていた。
え？え？駒澤大学仏教学部に進学したよね？家を継いでいないの？まさか、亡くなった？
と、対応してくれた弟さんの奥様にきくと、今は違うお寺の住職をされているのだとか。
曹洞宗青年会理事長やら日本仏教会役員やら、活躍されているようで。
それは、今後のレポートにて・・・

大好きだったM先生は既に遷化されたと。お年を考えると当然か。

整った綺麗な庭であるが、落ちている梅の実を見ながら、昔の僧侶が植えた梅の木なんだろうな。と思うのだった。
時の流れを知るは、人よりも長生きな植物かもしれない。。。

落梅や　遷化し恩師　想う旅