四天王寺のお参りの記録(1回目)
大阪府四天王寺前夕陽ケ丘駅

#四天王寺

ご本尊は救世観音。かっこ書きで「如意輪観音」とある。

HPによれば聖徳太子による創建で、当初のご本尊は四天王だった。物部守屋との戦に臨んで四天王に戦勝を祈願し、その際、勝ったら彼らを祀る寺を建てると約束したのだそうだ。
ちなみに、現在もビシャモン天をご本尊とする朝護孫子寺（奈良県生駒郡平群町）も、だいたい同じ経緯。

四天王寺のご本尊が救世観音になったのは意外と古く、平安時代だそう。四天王はご本尊を守るかのようにその四方を固める。

#救世観世音菩薩 #如意輪観音

四天王寺の救世観音は、如意輪観音とも言われるだけあって半跏思惟（はんかしい）像。片足を投げ出すようにして台座に腰掛けている。
一方、僕が初めて救世観音を拝んだのは法隆寺（奈良県生駒郡斑鳩町）夢殿。公知の通り、法隆寺も聖徳太子の開創だ。夢殿のご本尊は直立姿勢。日本仏像大全書によれば、像としては聖観音に該当するらしい。何でも、長らく秘仏とされていたその姿をフェロノサや岡倉天心が目の当たりにした際、四天王寺におけるそれとのあまりの違いに非常に驚いたのだとか。