居多神社のお参りの記録(1回目)
新潟県直江津駅

#居多神社

ご祭神はオオクニヌシの命、ヌナガワヒメ、タケミナカタの命。

#奴奈川姫

古事記に登場する神様はあまりにも多い。有名な神様に限っても、2、3回通読しただけで全員の御名を記憶するのは到底むりだ。それでも僕は通常、一度でもどこかの神社でお参りすれば、その体験が印象になって頭に入る。
失礼ながら、僕でもなかなか覚えられなかった神様の1柱がヌナガワヒメだ。なぜなら、名前の似た神様が少なくとも2柱いるから。

1柱はカムヌナカワミミの命。第2代・綏靖天皇のこと。
もう1柱はタケヌナカワワケの命。第10代・崇神天皇の時代に、四道将軍の一員として東海道を平定した。
全員ヌナカワがつくせいで、ずっと区別がつかなかった。
ここ居多神社や奴奈川神社（新潟県糸魚川市）でヌナガワヒメに、有磯正八幡宮（富山県高岡市）でカムヌナカワミミの命に、伊佐須美神社（福島県大沼郡会津美里町）でタケヌナカワワケの命に、それぞれ参拝した頃には、いい加減に覚えた。

ところで、先代旧事本紀の訳注には、カムヌナカワミミの命のヌナカワはヌナガワヒメから受け継いだもの、とある。彼の母ヒメタタライスズヒメの命は出雲系で、越（越後）とは姻戚関係があるので、糸魚川市を意味するヌナガワを名にし負ったと。全くあり得なくはないと思うが、少々疑問も残る。