三輪坐恵比須神社のお参りの記録(1回目)
奈良県三輪駅

JR西日本桜井線、通称「万葉まほろば線」の桜井駅が最寄りとなります。奈良県の歴史深い土地を走るこの路線は、のどかな田園風景や古社仏閣を巡る旅の足として知られています。今回は、桜井市の代表的な神社である大神神社（おおみわじんじゃ）への参拝を終えた後の出来事でした。

大神神社参拝後に線路を渡って三輪郵便局の方へと歩いていたところ、趣のある古い街並みの一角に、こぢんまりとしながらも凛とした佇まいの神社が目に入りました。ややもすると観光ルートからは外れた静かな場所にありましたが、手入れが行き届いた境内やきちんと立てられた社標から、地域に根付いた信仰の場であることが感じられました。

せっかくのご縁と思い、自然と足が向き、そのままお参りをすることに。境内の掲示などから、この神社は商売繁盛の神、また言葉の力を司る言霊の神として信仰を集めていることを知りました。商売の成功を願う方々や、言葉を生業とする人々にとって、大きな心の拠り所となっているのでしょう。大神神社の壮麗さとは対照的な、素朴で親しみやすい雰囲気の中にも、長年にわたる信仰の積み重ねを感じ取ることができました。

偶然の出会いから始まったこの小さな神社への参拝は、旅に彩りを添えてくれる印象深いひとときとなりました。