融通念仏宗
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先週に続き今回も奈良県の寺院巡りです。
先ず1寺目は天理市の福住という所に在る蓮臺山 来迎院 西念寺です。
融通念仏宗で、本尊は阿弥陀如来。
こちらの観音堂に祀られている十一面観音立像は県指定文化財です。
観光寺院ではなく、ご住職お1人で対応されていますのでご不在の場合があるため、拝観を希望される場合は事前予約が宜しいと思います。
寺院の創建は江戸時代の寛文年間と考えられていますが不詳です。十一面観音はこの地を治めていた福住城の城主の福住宗職(むねもと)が近くに在った長楽寺に寄進したもので、長楽寺が1874年に廃寺となりこちらに遷されました。
西念寺がある福住町は天理市でも最も東に位置しており、名阪国道の一本松ICか福住ICを下りて数分の所に在ります。山門前の石段の手前に駐車しました。約束時刻より早く着きましたので境内を散策と言っても広くはありません。山門をくぐると正面に本堂、右側に観音堂、右手前に鐘楼、左側に庫裏です。本堂は今となっては少なくなった茅葺き屋根です。庫裏で予約した者とご住職に挨拶。早速観音堂を開けて頂きました。中央に十一面観音立像、右側の脇間に薬師如来坐像です。
十一面観音立像は、像内墨書により室町時代の1531年に東大寺の僧・実清の元で、宿院仏師の源四郎と源次、御トノ丸が製作した長谷寺式(右手に錫杖を持つ)です。(現在錫杖は破損しており持っていない。)高さ約180cm、玉眼。髪と唇に色が入った独特の仏像です。宿院仏師作の仏像は奈良には割と現存しています。
やや吊り上がった目にキラリと光る玉眼が印象的です。(フラッシュは未使用、自然光のみ)
隣りの薬師如来坐像は厨子の幕と言うのでしょうか、全体は隠れていますが、同じ様な吊り目で玉眼の小さめの仏像でした。
観音堂を出て本堂へ。立派な須弥壇には本尊の阿弥陀如来半跏像、こちらも幕で隠れていますが、珍しい半跏像。地蔵菩薩の半跏像は割とありますが。奈良県には仏像があり過ぎて調査しきれていないため、詳細な調査があれば文化財に指定されるかもしれません。
御朱印をお願いし(見開きタイプ等の手の込んだ御朱印もあり)、志納の拝観料と併せてお納めしました。
境内の枝垂れ桜は4月20日頃の奈良では遅く咲くそうで、桜の季節にまた来てくれと言われましたので、春にお邪魔したいと思います。
御朱印
山門
鐘楼
本堂
本尊・阿弥陀如来
阿弥陀如来の半跏像は珍しい
不動明王
観音堂
十一面観音立像
薬師如来坐像
庫裏
名称 | 西念寺 |
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御朱印 | あり |
限定御朱印 | なし |
電話番号 | 0743-69-2074 お問い合わせの際は「ホトカミを見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
詳細情報
宗旨・宗派 | 融通念仏宗 |
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