丹生川上神社（下社）のお参りの記録(1回目)
奈良県下市口駅

#丹生川上神社下社

ご祭神はクラオカミの神。

#闇龗神

古事記では闇淤加美神。カグツチの神の血から生まれた8柱の神々の1柱。イザナギの神が剣でカグツチの神を斬った時、剣から流れ落ちた血より生じた。

丹生川上神社は上社・中社・下社の3か所あり、ご祭神はそれぞれ、タカオカミの大神、ミツハノメの神、クラオカミの神。
このうちタカオカミの大神とクラオカミの神が同一神なのか別神なのかについて、争いがあるようだ。

上社のパンフによると、タカオカミは山の龍神、クラオカミは谷の龍神を意味する。この点は僕にとって、異なる神様だという結論を補強する。支配領域の不一致は、神様としての性質も違うことを意味するんじゃないか、という連想。
一方、古事記や日本書紀で同時に登場することはない。例えば、古事記だとクラオカミの神しか出てこない。これは、同じ神様の別名だという心証を持たせる。というか、同じ場面に両方とも居合わせたら、同一神と解する余地はない。

まあ、専門家の間でさえ意見が割れているのだから、僕なんかが考えるだけヤボではある。が、個人的には別の神様じゃないかと思っている。
ただ貴船神社（京都市左京区）によれば、あちらの社記には「呼び名は違っても同じ神だ」と書かれているらしい。