「知恩報恩」

今日は母方の祖母の祥月命日です。
今から5年前、今日の昼頃亡くなりました。

小さい頃から私の事をいつも気にかけてくれるおばあさんでした。

「お前はお坊さんになるんだから身だしなみはきっちりとしなさい」
「お前はお坊さんになるんだから言葉遣いを丁寧にしなさい」
「お前はお坊さんになるのだから、人の痛みがわかる人間になりなさい」

そして最後には必ず、こう言いました。

『こんなに口うるさく言うおばあちゃんで嫌かもしれないけれど、いつか役に立つと信じなさい』


おばあさんを思い出し、御宝前で手を合わせお題目を唱え、
「あなたが教えてくれたこと、伝えてくれたこと、叱ってくれたこと、今でもわたしの規範に、支えになっています。
いただいた恩に報いるため、毎日精一杯頑張るから見守っていてくださいね」
そうお声掛けをしました。

「知恩報恩」
まず、恩を知ってその恩に報いる。

ご仏前に手を合わせ故人を偲び受けた恩を思い出す。
そしてその恩に報いるために頑張る活力をいただき、今自分が為すべきを為す。
そしてその姿を見ていただく。
命日にはそういったことを意識しながら手を合わせています。