西光寺のお参りの記録(1回目)
宮城県作並駅

仙台市の秋保温泉と言えば、伊達政宗が愛した東北きっての温泉地。
仙台の奥座敷とも言われている。
秋保温泉の中心部から仙台市営バスにて約30分。距離にして14㎞。
そこに秋保大滝がある。
那智の滝、華厳の滝と共に、日本三大滝と呼ばれている。
この滝の前にあるのが、秋保大滝不動尊だ。

秋保は11月の紅葉の季節がお勧めらしい。
しかあし！
今回の旅は12月半ば。
一面の雪にモノクロ写真の世界になってしまった。

その水量に圧倒される秋保大滝。

デジカメをモノクロモードに出来るような能力はなし。
でも、モノクロになってしまうのだ。自然の世界に脅威するのみ。

路線バスはもちろん県境越えは出来ないのだが、山形市の山寺、立石寺まで道は続いているようだ。
茶店の女性に話を聴くと、夏と秋以外は通行禁止らしい。
まあ、雪深いからだろう。

宮城県・山形県県道62号線は仙台市から山形市にある立石寺まで続く道路である。
ここをかつては、慈覚大師円仁が歩いたのだろう。感慨ひとしお。
仙台から立石寺までの道は、慈覚大師円仁が切り開いた面影が残っている。

慈覚大師円仁は最後の遣唐使の1人なのだそうだ。
そうだ、とは、息子の高校時代のクラスメートが立石寺に旅をした時に投稿していて、
「中学の義務教育で習うよね。知っていて当然」と。
東北地方の天台宗寺院は、円仁が建立しました！というものが多い。多分、伝説のものも多いのだろうが。

それでも、この堂宇に流れゆく滝を観ながら円仁の成した業をイメージするのであった。

雪深く　円仁修行　みちのくや

住職は雪かきで忙しくしておられ、社務所には鍵が。
表に御朱印や御守の無人販売があり、御朱印はそこで。