宇治上神社のお参りの記録(1回目)
京都府宇治（京阪）駅

#宇治上神社

ご祭神は応神天皇、ウジノワキイラツコ、仁徳天皇。

#菟道稚郎子

古事記では宇遅能和紀郎子、日本書紀では菟道稚郎子皇子。古事記・日本書紀とも、第15代・応神天皇と妃ミヤヌシノヤカワエヒメの子とする。

父・応神天皇から次の天皇に指名されるも、自身よりも兄が適任として拒否。あくまで父の言いつけを守ろうとするオオサザキの尊の姿に、自分が生きていてはいつまで経っても兄が皇位に就かないと判断。自ら命を絶ったと。
オオサザキの尊とどっちもどっちだが、ウジノワキイラツコは絵に描いたような聖人君子に見える。

だが彼、割と冷酷な一面も持つ。
同じく応神天皇の皇子であるオオヤマモリの皇子は、2柱とは対照的に皇位を欲した。なら彼に押し付ければいいと今の我々ならば思うところだが、そうはいかなかった。
オオヤマモリの皇子がウジノワキイラツコの皇子の命を狙った時、最初にオオサザキの尊が察知して弟に知らせた。ウジノワキイラツコの皇子は最初こそ驚くものの、すぐさま対処。先制攻撃でオオヤマモリの皇子を殺してしまった。
その手段というのがまた用意周到でプラグマティック。自ら川の渡し守に扮し、オオヤマモリの皇子を船に乗せわざと転覆させた。あらかじめ岸には伏兵を配置しておき、オオヤマモリの皇子は岸に近寄れず水死した。
案外、政治家としても適格だったんじゃなかろうか。