江戸初期より、約400年17代続く「光照寺(こうしょうじ)」
熊本県宇城市にある「光照寺」は真宗大谷派(東本願寺)江戸時代、熊本の延壽寺(えんじゅじ)の末寺でした。
肥後最初の歴史書『国郡一統志』の寺社総録に
「光照寺」の名が見えるので、江戸時代の早い時期の成立と思われる。
「光照寺縁起」によると、
はじめは響が原(ひびきがはら)の西南、三由原(みちよせはら)にあって、天台宗の修験道場であった。
十五代「明現(みょうげん)」が深く真宗の教義に感銘し、
寛永元年(1624)に浄土真宗に改宗し、「三由山(みちよせざん) 光照寺」を建立した。
山号の「三由山」はこのことによっていると思われる。
元禄二年(1690)光照寺第三代「明尊(みょうそん)」のときに、
現在の下糸石の地に移転したとのことである。
●明治の熊本地震
1889年(明治22年)7月28日23時45分に発生した、
熊本県熊本地方を震源とするM6.3の直下型地震。
この地震を契機に1898年(明治31年)本堂新築。
●平成の熊本地震、
気象庁震度階級では最も大きい震度7を観測する地震が
4月14日夜(前記時刻)および4月16日未明に発生した。
宇城市豊野町では、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生している。
それにより、本堂の屋根・壁・内陣が損壊。ご本尊もバラバラとなる。
参考文献:『国郡一統志』「光照寺縁起」、『豊野村志』「三由山光照寺」
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