寒川神社のお参りの記録(1回目)
神奈川県宮山駅

寒川神社は神奈川県高座郡寒川町に鎮座する相模國一之宮で、古来より八方除けの総守護神として信仰されています。創建時期は不明ですが、雄略天皇の時代にすでに朝廷から幣帛が奉納されたと伝えられています。年間約200万人の参拝者が訪れ、初詣では神奈川県内で鎌倉市の鶴岡八幡宮に次ぐ参拝者数を誇ります。

● 祭神と歴史
寒川神社の祭神は寒川比古命と寒川比女命であり、記紀には記載がないものの、大水上命の御子とする説もあります。神社は相模国の一宮として、古代から朝廷に崇敬されてきました。『延喜式神名帳』では名神大社として記載され、鎌倉時代や戦国時代も源氏や北条氏、徳川家康から崇敬されました。

● 寒川神社の見どころ
境内には神門をはじめ、二之鳥居や三之鳥居などの鳥居が立ち並び、参拝道を彩ります。特に神嶽山神苑は、四季折々の美しい景色を楽しめる回遊式日本庭園です。庭園は曹洞宗の僧侶、枡野俊明によって設計され、訪れる人々に癒しを与えます。

● 主な祭事
寒川神社では年間を通じて多くの祭事が行われます。特に有名なのは、正月8日の武佐弓祭や5月5日の国府祭です。国府祭では、一宮から五宮の神々が対面する「座問答」という珍しい儀式が行われます。また、7月の浜降祭や9月の例大祭も大きな祭りです。

● 文化財
寒川神社には数多くの文化財があり、神奈川県指定の重要文化財である六十二間筋兜鉢は、戦国時代に武田信玄が奉納したものと伝えられています。また、寒川町指定の翁の古面や神輿も注目の文化財です。これらは現在、方徳資料館にて展示されています。