御朱印・神社お寺の検索サイト楽しみ方

ちゅうそんじ

中尊寺のお参りの記録(2回目)
岩手県平泉駅

投稿日:2022年05月01日(日)
参拝:2022年4月吉日

中尊寺というのはこの山全体の総称であり、本寺である「中尊寺」と山内17ヶ院の支院(大寺の中にある小院)で構成される一山寺院です。本堂は一山の中心となる建物で、明治42年(1909)に再建されました。古くから伝わる法要儀式の多くはこの本堂で勤められます。
本尊は丈六の釈迦如来。像高約2.7m、台座・光背を含めた総高は5mに及ぶ尊像です。中尊寺の大壇主藤原清衡公が「丈六皆金色釈迦」像を鎮護国家大伽藍の本尊として安置したことにならい平成25年(2013)に造顕・開眼供養されました。
中尊寺は天台宗の天本山であり、本尊の両脇にある灯籠には、宗祖伝教大師最澄以来灯り続ける「不滅の法灯」が護持されています。中尊寺の寺格は別格大寺、天台宗東北大本山です。


中尊寺は嘉祥3年(850)、比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開かれました。その後、12世紀のはじめに奥州藤原氏初代清衡公によって大規模な堂塔の造営が行われました。
 清衡公の中尊寺建立の趣旨は、11世紀後半に東北地方で続いた戦乱(前九年・後三年合戦)で亡くなった生きとし生けるものの霊を敵味方の別なく慰め、「みちのく」といわれ辺境とされた東北地方に、仏国土(仏の教えによる平和な理想社会)を建設する、というものでした。それは戦乱で父や妻子を失い、骨肉の争いを余儀なくされた清衡公の非戦の決意でもありました。
 清衡公は長治2年(1105)より中尊寺の造立に着手します。まず東北地方の中心にあたる関山に一基の塔を建て、境内の中央に釈迦・多宝如来の並座する多宝寺を建立し、続いて百余体の釈迦如来を安置した釈迦堂を建立します。この伽藍(がらん)建立は『法華経』の中に説かれる有名な一場面を具体的に表現したものでした。
 娑婆世界で法華経を説く釈迦如来のもとに七宝で美しく荘厳された巨大な多宝塔が現れた。釈迦如来は神通力をもって十方世界で法華経を説く自らの分身の諸仏を一ヶ所に集めると塔の扉を開いた。すると塔中に多宝如来が現れ、釈迦の説く「あまねく平等に開かれる仏への道(三乗即一乗)」をたたえてその真実性を証明した。多宝は座を分かって釈迦に勧め、塔中に二仏が並座した。釈迦は自らの滅後、法華経を永くたもち守るべきことを聴衆に説くのであった。


 清衡公は釈迦如来により説かれた法華経に深く帰依し、その平等思想に基づく仏国土を平泉の地にあらわそうとしたのでした。清衡公は『中尊寺建立供養願文』の中で、この寺は「諸仏摩頂の場」であると述べています。この境内に入り詣でれば、ひとりも漏れなく仏さまに頭を撫でていただくことができる。諸仏の功徳を直に受けることができる、という意味です。
 法華経の教えに浄土教や密教を加え大成された天台宗の教えに基づく伽藍が境内に建ち並び、その規模は鎌倉幕府の公的記録『吾妻鏡』によると、寺塔が四十、禅坊(僧の宿舎)が三百におよんだといいます。
 二代基衡公は、父の志を継いで薬師如来を本尊とする毛越寺の造立をすすめ、三代秀衡公は阿弥陀如来を本尊とする無量光院を建立しました。三世仏(過去釈迦、現世薬師、未来世阿弥陀)を本尊とする三寺院の建立は、すべての生あるものを過去世から現世さらに未来世にいたるまで仏国土に導きたいという清衡公の切実な願いの具現でもありました。


 平泉はおよそ100年近くにわたって繁栄し、みちのくは戦争のない「平泉の世紀」でした。しかし、平氏政権を倒した源義経が、兄頼朝と対立し平泉に落ちのびて間もなく、義経を保護した秀衡公が病死すると、四代泰衡公は頼朝の圧力に耐えかね義経を自害に追い込みます。その泰衡公も頼朝に攻められ、文治5年(1189)奥州藤原氏は滅亡したのです。
 鎌倉時代以降、大きな庇護者をうしなった中尊寺は次第に衰退し、建武4年(1337)の火災で惜しいことに多くの堂塔、宝物を焼失しました。しかし国宝建造物第1号の金色堂をはじめ、建築、絵画、書跡、工芸、彫刻、考古、民俗の各分野にわたる文化遺産が現在まで良好に伝えられ、東日本随一の平安仏教美術の宝庫と称されています。
 平成23年(2011)に中尊寺を含む「平泉の文化遺産」が世界文化遺産に登載されました。
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺(岩手県)
中尊寺の建物その他
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の歴史
中尊寺(岩手県)
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の本殿
中尊寺の歴史
中尊寺の建物その他
中尊寺の仏像
中尊寺(岩手県)
中尊寺の景色
中尊寺の建物その他
中尊寺(岩手県)
中尊寺の建物その他
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の山門
中尊寺の建物その他
中尊寺の自然
中尊寺の本殿
中尊寺の本殿
中尊寺(岩手県)
中尊寺の自然
中尊寺(岩手県)
中尊寺の本殿
中尊寺の御朱印
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の本殿
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の本殿
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の歴史
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の本殿
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の自然
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の建物その他
中尊寺の本殿
中尊寺の本殿
中尊寺(岩手県)
中尊寺の建物その他
中尊寺(岩手県)
中尊寺の本殿
中尊寺の御朱印
中尊寺(岩手県)
中尊寺(岩手県)
中尊寺の自然
中尊寺の山門
中尊寺の山門
中尊寺(岩手県)
中尊寺の建物その他
中尊寺の景色
中尊寺(岩手県)
中尊寺の建物その他

すてき

御朱印

本堂
本堂

みんなのコメント0件)

ログインしてください

ログイン無料登録すると、投稿へコメントできます。

投稿者のプロフィール

静岡の投稿が多いですが神奈川県民です。浅間神社の雰囲気の虜になり毎月静岡と山梨の富士山一周ドライブを楽しんでます🎵
初めての御朱印は平成30年12月
奈良県の東大寺。
妻の一周忌が終わり、妻の供養も兼ねて以前から興味のあった御朱印を始めました。
ひとり旅しながら妻の冥福を祈り続けようと思っています。ホトカミは備忘録として登録しました。
基本無口です🙇
たくさんの土産話と御朱印帳を手土産に妻が待つ天国に逝けるよう神様、仏様にお祈りしながら残りの人生を満喫できればと思います🙏


初投稿
2020年6月18日大善寺
100投稿
2020年8月15日伊奘諾神宮
200投稿
2020年11月8日元乃隅神社
300投稿
2020年12月31日多摩川浅間神社
400投稿
2021年2月22日富士山本宮浅間大社
500投稿
2021年4月16日静岡浅間神社
600投稿
2021年6月4日柴生浅間神社
700投稿
2021年7月23日都萬神社
800投稿
2021年10月12日須山浅間神社
900投稿
2022年1月1日北口本宮富士浅間神社
1000投稿
2022年3月13日山宮浅間神社
1100投稿
2022年5月23日河口浅間神社
1200投稿
2022年9月9日東口本宮富士浅間神社
1300投稿
2023年2月12日新倉富士浅間神社
1400投稿
2023年8月15日都萬神社
1500投稿
2024年3月24日縣神社
1600投稿
2025年1月16日
山宮浅間神社

のぶさんさんの投稿をもっと見る

ホトカミ見ました! で広がるご縁

ホトカミを見てお参りされた際は、
もし話す機会があれば住職さんに、「ホトカミ見てお参りしました!」とお伝えください。
住職さんも、ホトカミを通じてお参りされる方がいるんだなぁと、ホトカミ無料公式登録して、情報を発信しようという気持ちになるかもしれませんし、
「ホトカミ見ました!」きっかけで豊かな会話が生まれたら、ホトカミ運営の私たちも嬉しいです。
中尊寺の投稿をもっと見る232件
コメント
お問い合わせ