おろへしいさわがわじんじゃ
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陸奥国胆沢郡の式内社です。それぞれが「於呂閇志神社」「胆澤川神社」と別々の神社でしたが、明治に入って於呂閇志神社を合祀して現在に至ります。北側には社名と同じ胆沢川が流れており、当社は本来この川の鎮守神として祭神を祀った神社でした。

《一の鳥居と社号碑》

《表参道》


《参道途中の石碑》
かろうじて読めるもので「招魂碑」と「馬櫪神」くらいですかね…ちなみに馬櫪神というのは馬を守る神様とされています。馬頭観音さんと同じですね。

《ニノ鳥居》

《社務所》
普段は無人のようです。比較的新しいですね。

《由緒書き》
本殿内に厨子が安置されており、市の指定文化財になっています。厨子ということは中に御神像があるのでしょうか?

《手水舎?》
近代的ですね。洗ひつるここも…(略)

《文化財の立札》
そんな扱いでいいのか文化財…

《拝殿》🙏
👁チェックポイント‼️
胆澤川神社に於呂閇志神社が合祀されたのは単純に式内社であったというだけではなく、於呂閇志神社は元々胆沢川の上流にある奥州湖にある猿岩という巨大な岩山を御神体として鎮座していました。かなり山奥なので式内社復興とともに祭典をしやすいように合祀したのだと思われます。

《末社》


《拝殿横の石碑》

【陸奥國 式内社巡り】
於呂閇志膽澤川神社(おろへし・いさわがわ~)は、岩手県奥州市胆沢若柳下堰袋にある神社。1871年(明治4年)に合併した於呂閇志神社、膽澤川神社はともに式内社。旧社格は村社。祭神は神八井耳命(かんやいみみ)、須佐之男命(すざのお)、大日靈命(かぐつち)、誉田別命(ほんだわけ)、大山祇命(おおやまつみ)、大名持命(おおなもち)。
於呂閇志神社の創建は平安時代初期810年、嵯峨天皇の勧請で、祭神は木花咲耶姫命(現在は祭神に含まれていない)。927年に編纂された『延喜式神名帳』に記載のある「陸奥國 膽澤郡 於呂閇志神社 小」に比定されている。
膽澤川神社の創建は平安初期の807年、坂上田村麻呂の勧請で、祭神は胆沢川の水速女命(現在は祭神に含めれていない)。927年に編纂された『延喜式神名帳』に記載のある「陸奥國 膽澤郡 膽澤川神社 小」に比定されている。上述の通り、1871年(明治4年)に於呂閇志神社と膽澤川神社が合併して成立し、近代社格制度のもと村社に列した。
当社は、JR東北本線・水沢駅の西方10kmの平地にある。南側には東西に国道397号線が通っていて、北側には東西に胆沢川が流れている。境内東端の鳥居から続く長い参道は桜並木になっていて、境内の桜の木を含め、参拝時はちょうどきれいな時期だった。境内は旧村社としてはかなり広く、大きな木も社殿周りだけなのでとても明るい。古い石碑なども多く、かつての信仰の篤さが伺える。
今回は、於呂閇志神社、膽澤川神社がともに陸奥国の式内社ということで参拝することに。参拝時は休日の午前中で、参拝者は自分以外には誰もいなかった。

境内東方入口の<一の鳥居>と<社号標>。

「於呂閇志膽澤川神社」と旧字体で彫られた、珍しい形の社号標。鋭利な刃物みたいな形。

<一の鳥居>の先に参道が続く。桜並木になっていて、4月下旬の岩手の遅い春、桜が満開。

数百m進むと、境内地らしきところに到着。

境内地の中央に、ポツンと立つ<二の鳥居>。

<拝殿>遠景。社殿も周りだけ、高い木が並んで立っている。

<拝殿>全景。屋根含め、全体として落ち着いた色合い。

地面に置かれた拝殿前左側の<狛犬>。ずっしりとした大型犬タイプ。

拝殿前右側の<狛犬>。適度に補修跡が入り、年季を感じさせる。

<拝殿>正面。扁額には「於呂閇志神社」とだけ書いてあって、「膽澤川神社」の記載はない。

<拝殿>内部。きれいに整頓されている。

拝殿の右隣に建つ境内社。社名は不詳。

拝殿後ろの<本殿>。

境内外側(南側)から見た社殿全景と立ち並ぶ石碑群。

拝殿近く、境内の南側にある<鳥居>。国道397号線からの最寄りはこちら。

境内の北側にある<社務所>。看板がないが氏子会館か。

境内中央、社殿から離れた位置にある軽量鉄骨製の<神楽殿>。

神楽殿から社殿を望む。

境内北東方に立ち並ぶ石碑群。

植物がきれいに手入れされている。桜の花びらの絨毯もこの季節ならでは。(^▽^)/
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| 名称 | 於呂閇志胆澤川神社 |
|---|---|
| 読み方 | おろへしいさわがわじんじゃ |
| 通称 | 作神さま |
| 参拝時間 | 参拝自由 |
| 参拝にかかる時間 | 約10分 |
| 参拝料 | なし |
| トイレ | なし |
| 電話番号 | 0197-46-2306 お問い合わせの際は「ホトカミを見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
詳細情報
| ご祭神 | 《胆澤川神社》 沢女命 《於呂閇志神社》 須佐之男命 木花咲耶姫命 《配祀神》 大日霊命 軻遇土命 誉田別命 神八井耳命 若飯豊別命 彦火火出見命 大山祇命 大名持命 |
|---|---|
| ご神体 | 不詳 |
| 創建時代 | 大同二年(807年) |
| 創始者 | 坂上田村麻呂 |
| 本殿 | 入母屋造 |
| 文化財 | 厨子(市指定文化財) |
| ご由緒 | 明治4年に「於呂閉志神社」と「胆沢川神社」を同床に合祀した延暦17年(789)の延喜式神名帳に記載された神社です。
|
| ご利益 | 家内安全五穀豊穣 |
| 体験 | 祭り武将・サムライ伝説 |
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