令和七年師走　切絵御朱印

今月の切絵御朱印には、寒い時期でも活発な姿を見せてくれるエナガをあしらい奉製いたしました。

　エナガは北海道から九州までひろく生息しており、目の上から背中、肩あたりの黒い模様が特徴的で、北海道にだけ真っ白い体のシマエナガという亜種がいることは有名です。日本で二番目に小さい鳥で、全長約14センチですがそのほぼ半分は尾羽であり、体重も約8グラムほどという小ささです。長い尾羽を「柄」にたとえ、「柄長」と名付けられたと言われます。

　寒い季節から子育てを始めるエナガの巣はとても特徴的で、蛾の繭をほどいたものや蜘蛛の糸を苔などに絡めて袋のようにし、その中に約3000枚もの羽毛や動物の毛を集めると言われます。エナガが巣を作るために必要な羽毛の多くは、鷹などの猛禽類の獲物から出るものを見つけ拾い集めたものとされ、捕食者の助けを得て巣作り・子育てが成り立つことはエナガの珍しい生態のひとつと言えます。

　エナガは常に群れで生息し、繁殖期にはつがい以外の鳥たちも子育てに参加する愛情深い鳥です。小さな体でありつつ、厳しい自然を生き抜く知恵と身体能力を持つ鳥で、時にはシジュウカラなどの群れに混じって安全性を高めたり、片足で枝にぶら下りつつもう片方の足で獲物を掴んで捕食することもできるなど、大変興味深い特徴がたくさんある鳥です。

　今月ご参拝のみなさまが、神様方のお護りのもと穏やかで慈愛に満ちたひと月を過ごされますことをお祈り申し上げます。

#志賀理和氣神社 #赤石神社 #志賀理和気神社 #神社 #岩手県 #紫波町 #延喜式内社 #最北の延喜式内社 #御鎮座1220年 #shrine #神社のある風景 #神様 #御朱印 #ご朱印 #月替わり御朱印 #切り絵御朱印 #エナガ #雪の結晶 #雪 #冬 #エナガ団子