令和七年神無月　切絵御朱印

　今月の切絵御朱印には、松ぼっくりとニホンリスをあしらい奉製いたしました。
　ニホンリスは日本固有種で、本州に広く生息しているとされます。夏と冬で体色が変化し、冬毛になると耳に長い毛が生えるのが特徴のひとつです。基本的に植物を中心に食べ、秋になるとくるみや松の実などを集め冬に備えて地中に埋める「貯食」という習性があるそうです。こうして地中に埋めたものの中には食べられずに発芽するものもあり、ニホンリスの貯食は森林維持に役立っているとされます。
　ニホンリスが好んで食べるもののひとつが松の実で、ニホンリスが食べたあとの松ぼっくりはエビフライのような形になることから「森のエビフライ」「リスのエビフライ」と呼ばれます。当神社の旧境内地には松の木もあり、特に社殿前の五葉松には頻繁にニホンリスが遊びに来ていました。現在の境内地でも再び森のエビフライを見つけることができる日を心待ちにしております。
　松の種子が含まれる「松ぼっくり」にも花言葉があり、「永遠の若さ」や「不老長寿」などが代表的です。今月ご参拝のみなさまが、神様方のお護りのもと輝かしいひと月をお健やかに過ごされますことをお祈り申し上げます。

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