令和6年6月御朱印【時の記念日】

今月十日は「時の記念日」です。第三十八代天皇であります天智天皇が、天智十年四月二十五日（六七一年六月十日）中国で用いられた漏刻（ろうこく）という水時計を作り、大津宮に設置され鐘鼓を打ち、時報を開始されたことにより、時の記念日が定められました。
　「時の記念日」にかかわり、御朱印には時計と歯車、そして代表的な日本鶏であります「小国鶏（しょうこく）」をあしらいました。小国鶏は、平安時代に遣唐使が中国の寧波府昌国（しょうこく・現在の舟山市定海区）から持ち帰ったものと伝えられ、「小国」という名前はこれに由来すると言われます。また、時刻を正しく告げたため「正告」と呼ばれたとも言われます。白藤、五色、白色という色があり、尾長鶏の原種たる長く豊かな尾や鳴き声、立ち姿の美しさが特徴とされます。
　鶏は「三歩歩けば忘れる」と言われますが、実際は犬やイルカと同等の知能を持つとされる賢い動物です。仲間をとても大切にし、鳴き声を使い分けて餌のありかや危険などを知らせたり、捕食者が迫れば自分より強い生き物へも勇敢に立ち向かって行きます。
　ご参拝の皆様が、神様方のお護りのもとにこのひと月をお健やかに、お心豊かに過ごされますようお祈り申し上げます。

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