黄檗宗福聚山
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大慈寺のお参りの記録一覧
のぶさん
2022年05月05日(木)
1509投稿
江戸初期に日本に伝来した黄檗宗では一般的に宇治の万福寺、長崎に崇福寺などにみられるように、明、清の建築様式で伽藍が造営されている。万福寺を本山とする大慈寺も山門(三門)はじめ本堂などこの宗派特有の様式を基本にして建てられている。
1905年建造とされるこの山門も、下部が木骨ながら土壁で塗り上げられ、その上層に木造瓦ぶき一層を頂く楼門形式である。崇福寺の三門に比べて、屋根や手摺りの意匠など、大慈寺のそれはだいぶ和風にされてはいるが、それでも他宗の寺院の山門からは明らかに異なる形態である。上層の木造部分は切り妻瓦ぶきの屋根の両端にシャチの飾り瓦を乗せ、妻手にはひれつき懸魚の妻飾りが施されている。上層正面には観音開きの扉があり、裏面は丸窓となっており、和風の手すりが一回りしている。この木造上層階が、下層の土塗りの門に直接乗っており、壁に塗り込められた柱で支えられた形となっている。下層部の腰はなまこ壁風に仕上げられており、大陸風の形に和風の趣を与える一つの要因になっている。1970年に屋根の葺き替え、しっくいの塗り替え、土塀だった袖壁の築地壁に改修などが行われている。
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