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【鹿島神宮とレイライン③】鹿嶋市下津地区にある二十三夜尊にお詣りして来ました。
場所は、下津地区と高天原地区の境界付近にあります。周囲には高天原の鬼塚と鹿島神宮七不思議のひとつ末無川(すえなしがわ)があります。新規登録するとき神社かお寺か悩んだのですが、鳥居もあるし…ということで神社にしました。
鳥居の後ろ側は池というか、くぼ地になっています。かつてここに川があり、その流れは海に向かうにつれ地下に浸透してしまい無くなってしまったそうです。現在は枯れてしまい、見ることはできません。
現在の末無川です。
こちらは高天原です。鹿島神宮の境内の飛び地になっています。現在は荒れたぼさ藪になっていますが、奥には前方後円墳があり小高い丘になっています。タケミカヅチが初めに国見を行った場所といわれ、そのふもとには東向きに礼拝所が作られています。〈高天原は東国にあった!〉といった説には必ず登場する場所でもあります。ここからまっすぐ神宮方向に向かうと、その先に富士山がありそのまた先に奈良の都があります。現在の技術で見れば多少のズレはあるかもしれませんが、千年以上昔の人が考えたことですし、真面(まとも)を避ける意識がはたらいていたかもしれません、概ね一直線に並んでいます。
下津の海岸から東の海を眺めます。水平線の向こうで天と海がくっついています。昔の人は、海の果てや地の果てでは天と地がつながっていると考えたそうです。都では、遠い東の鹿島を〈地の果て〉と見立て高天原と名付け、鹿島の神様を据えたのでしょうか?(事実、東の果ては鹿島でありここから先は北向きにしか進めません。)都から見れば坂戸神社も人間界と天上界との〈さかど〉なのかもしれません。
振り返ると、海岸からまっすぐ伸びる道路の先に高天原と鹿島神宮があります。神宮について調べ初めたころ、神宮の本殿がなぜ北向きなのか?という点にとても興味を持ちました。鹿島神宮宮司の東実さんの本によると、本殿は北向きですが、御神体は中で東を向いていて、これは出雲大社と共通する点だそうです。レイラインという補助線を引くことで、色々なことがスッキリ整理されたような気がします。
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