水神社のお参りの記録(1回目)
茨城県鹿島灘駅

北浦の湖畔に面している水神社です。以前は、この辺りに石津といわれる津（港）があり蔵もあったそうですが、現在はその面影もなく地元住民の記憶からも消えてしまいました。小字名に石津や小谷原という地名が残っており地図で目にするだけです。

前回投稿した道祖神から旧道を伝って行くと水神社へ行き着きます。江戸時代には霞ヶ浦・北浦～利根川～江戸の利根川水運が非常に発達しました。

海から来る道と北浦沿いの道（根道と言われています）が交差するあたりに二十三夜塔がありました。小石が積まれて道祖神のように信仰されていたのでしょうか？

こちらは水神社です。

霞ヶ浦・北浦周辺を調べて非常に強く感じるのは、治水への執着です。（大げさかも知れませんが）二年に一度米が収穫できればいいと言われた時代もあったそうです。また、大水になれば土地の境界が不明になり争いが起こります。現在は利根川下流に逆水門が作られ水害もほとんど起こらなくなりました。水の流れが止まった結果『日本一水の汚い湖』という汚名を負うことになるのですが、それとひき替えにに得たものは、千年来住民の悲願であった水害のない世の中だったのでしょう。