じょうどじ
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浄土寺のお参りの記録(1回目)
投稿日:2022年07月01日(金)
参拝:2022年4月吉日
【播磨國 古刹巡り】
浄土寺(じょうどじ)は、兵庫県小野市浄谷町にある高野山真言宗の寺院。山号は極楽山。本尊は薬師如来と阿弥陀三尊。浄土堂、木造阿弥陀如来及び両脇侍立像は国宝、薬師堂、木造阿弥陀如来立像、木造重源坐像、八幡神社本殿・拝殿等は国指定の重要文化財。
寺伝によると、奈良時代の僧・行基が当地近隣に当寺の前身である広渡寺を建立したのが始まりとされる。平安時代末期に僧・重源が荒廃していた広渡寺を浄土寺として復興させた。重源は1180年の平重衡による南都焼討で焼失した東大寺の大仏・大仏殿復興の大勧進で、復興事業の拠点として全国7カ所に東大寺の「別所」を創設したが、その一つ「播磨別所」として当寺を復興させている。1194年に現在地に移転し、寺名を浄土寺と改め、1197年に薬師堂(国重文)と浄土堂(国宝)を大仏様で建立した。薬師堂は戦国時代の1498年に焼失し、1517年に再建されている。
当寺は、JR加古川線・河合西駅の東南東4kmの田園地帯の平地にある。境内西端は大通り(県道75号線)に面していて、大きな駐車場があり、車でのアクセスなどは良い。大通りから少し奥まった位置にある境内は土地が少し高くなっていてフラット。中央に池と八幡神社、西側に浄土堂、東側に薬師堂(本堂)という構成。国宝の浄土堂内だけが有料拝観で、その他の重要文化財だけなら無料で拝観して廻ることができる。やはり、なんといっても強大な国宝・木造阿弥陀如来及び両脇侍立像と、これら仏像に合わせて建てられたという国宝・浄土堂が見どころ。浄土堂内にはこの3体の仏像が中央にあるのみなので、他の参拝者が多少多くても、あらゆる角度からゆっくり見ることができる。
今回は、浄土堂、木造阿弥陀如来及び両脇侍立像が国宝で、他にも国指定の重要文化財の建物が多数あることから参拝することに。参拝時は休日の午後で、自分以外にも家族連れなど多くの参拝者が訪れていた。
境内西方入口。目立つ看板のおかげでスムーズに到着。手前は広い駐車場。伸びる参道は、普通の公道。
参道の右手(南側)には、きれいな建物に洋食店が入っている。(関連施設?)
参道の突き当りは入口ではなく、ここから道が右側(南側)に逸れる。
境内は一段高くなっていて、こちらは境内に向かう階段。
階段を登り切ったところ左側にある<水屋>。
境内の西側にいきなり現れる、国宝<浄土堂>。鎌倉時代初期の1194年上棟。開基の重源上人が入宋して学んだ建築技法「天竺様(大仏様)」を用いた、日本で唯一のお堂。(「天竺様」の建物としては、他には東大寺南大門がある。)
水屋の後ろにある<宝篋印塔>。
<浄土堂>を南側から。建物側面。
<浄土堂>を南東側から。有料拝観入口は北側にある。
浄土堂内の国宝<阿弥陀如来及び両脇侍立像>。名仏師・快慶による丈六の巨大木像。阿弥陀如来は像高5.3m、両脇侍は像高3.7m。
浄土堂は、この像を納めるためだけに造られた専用設計だそうで、巨大な厨子とも言えそう。
(浄土堂内は写真撮影禁止のため、紹介看板を撮影...(^_^;))
浄土堂は、この像を納めるためだけに造られた専用設計だそうで、巨大な厨子とも言えそう。
(浄土堂内は写真撮影禁止のため、紹介看板を撮影...(^_^;))
浄土堂の北側にある<鐘楼>。現在の建物は江戸時代初期1632年の建立。和様を基調とし部分的に唐様を用いた折衷様式。
境内中央部は<八幡神社>のゾーンになっている。南側からの<八幡神社>全景。
八幡神社の社号標。「郷社 八幡神社」とある。この後ろに大きな池がある。
八幡神社の鳥居。
拝殿前左側の<狛犬>。
拝殿前右側の<狛犬>。
拝殿内部は壁や仕切りがない形式。<拝殿>、<本殿>ともに国指定の重要文化財。
八幡神社の本殿。
東側から<八幡神社・社殿>全景。拝殿が大きい。
八幡神社社殿の東側にある<収蔵庫>。
収蔵庫の東側には、「浄土寺 裏山四国八十八カ所巡り」の入口がある。江戸時代後期文政年間に造られたとのこと。観音像が目印。紫陽花が名物みたい。
境内東端のゾーンを見て廻る。まず北側にある<不動堂>。
不動堂の右側(南側)には、<傷痍軍人菩提所>。
つづいて境内東側のメインの建物<薬師堂(本堂)>。現在の建物は室町時代の1517年の再建。宝造形、本瓦葺。和様、唐様、天竺様の折衷形式。国指定の重要文化財。
<薬師堂>正面。東に東方浄瑠璃世界の教主・薬師如来を配置し、西に西方極楽浄土の教主・阿弥陀如来を対応させた配置になっている。
<薬師堂>を南側から。本尊は、もともと廣渡寺の本尊であった薬師如来を移して安置したとのこと。
薬師堂の南側にある<開山堂>。開基である重源上人を祀る。木造重源坐像は国指定の重要文化財。現在の建物は、室町時代の1520年の再建。方三間、宝形造。
開山堂の前、境内南端にある<経蔵>。
<経蔵>内部には、いろんな像が安置されている。
境内中央の池の南側にある<藤棚>。ちょうど見ごろ。
すごくきれいで、良い香り。自分を含め皆さん写真を撮っているが、蜂がいっぱい...(^_^;)
最後にもう一度、国宝<浄土堂>。端正で美しい建物。(^▽^)/
すてき
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惣一郎1269投稿
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