普照院のお参りの記録(1回目)
兵庫県和田岬駅

神戸市兵庫区にある時宗のお寺です。
和田岬の北側にある運河のすぐ目の前にあります。
すぐ隣には　本山の薬仙寺があります。
もともとは薬仙寺の塔頭寺院でした。
本堂の前に大きな樹木があり　写真撮るのに邪魔だなぁと思ったら　大変失礼なことに　本堂落成記念樹でした。
ジャカランダという聞いたことのない名前の木ですが　世界3大花木の一つだそうで　有名なんでしょうね。
紫色のかわいらしい花をつけていました。
建物の2階が本堂のようでしたが　さすがに勝手に入るわけにはいきません。
まずは建物の前で手を合わせ　階段上がって扁額の写真だけ撮らせていただきました。

こちらはHPをおもちでしたので　借稿させていただきます。
当寺は慈光山普照院（じこうざんふしょういん）と申します。
天平18年（746年）行基菩薩によって開基されました薬仙寺（神戸市兵庫区）境内に於いて　国阿上人が貞治4年（1365年:室町時代初期）に普照院を建立されました。
その後は　永らく薬仙寺内塔頭（たっちゅう）寺院として　兵庫史と共に歩みます（約500年）。
そして近代に入った明治26年（1893年）　時宗慈光寺（現・兵庫区神明町付近）と合併し　いよいよ教理拡大しようという最中　昭和20年（1945年）神戸大空襲にて被災　薬仙寺と共に本堂・仏像等を焼失しました。
戦後　當山23世義天足下住職の尽力により　昭和34年（1954年）　他の神戸市内の時宗戦災寺院の中でも一早く移転（神戸市長田区）復興が成されました。
しかしその寺盛発展の最中　平成7年（1995年）の阪神・淡路大震災により　本堂・庫裏が全壊の被害を受けます。
檀信徒のほぼ全世帯が被害を受けた中　寺院復興の時を逸し　震災後数年間は無住の状態が続きます。
しかし　この二度にわたる苦難を檀信徒一同の篤い信仰により乗り越え　建立以来より当寺がございました元祖地（神戸市兵庫区：薬仙寺境内）に　震災から15年後の平成22年（2010年）に移転　新本堂を建立し現在に至ります。
本尊は阿弥陀如来仏にて　脇仏として一遍上人と開山上人（当寺院を建立された僧侶）である国阿上人をお祀りしております。
併せて山羽学竜足下筆・寺宝『釈迦三尊図』　また地元で信仰集める『樽地蔵尊』も本堂内にお祀りさせていただいております。
なお平成27年（2015年）は　当寺院が兵庫の地に建立されてから650年の節目の年になりました。