塔婆について

塔婆とは　正しくは『卒塔婆』と言い、インドの原語サンスクリットの「ストゥーパー」からきたものです。

お釈迦さまの舎利(遺骨)や遺品を納めた供養塔(お墓)が変化したものです。

当院ではお盆参りの際に板塔婆を持参し　のちほどお墓に立てて頂いております。

ただ昨今ではお墓によっては立ててはいけないところもあるので
その場合は一度はご自宅に持っていくのですが、その後　本堂にて安置し供養いたしております。

現在の卒塔婆は簡略化されたもので細長い板の上部に小さな切れ目を数カ所いれて五輪塔を模しています。
上から、　宝珠形・半円形・三角形・円(丸)形・方(四角)形です。

五輪とはキャ(空)・カ(風)・ラ(火)・バ(水)・ア(地)梵字で書き、宇宙を構成する五つの要素を表すことによってお墓に祀られている故人様もこの世界の一部なのだと表しています。

本来は回忌法要などの際に五重塔や五輪塔を建立すれば最高の供養になるのですが、金銭面的にも現実的ではないので、
普段できない供養する気持ちを簡略化して表したのが卒塔婆です。