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上野国十二社参り 三之宮
伊香保神社の里宮で国道17号沿いに静かに佇む古社。鳥居の前には鎮守の杜があり木々の間を山道が通る。
御朱印は総代の方から頂いた。
伊香保神社で御朱印をいただけなかったのでこちらで三之宮参りとしよう。
三宮神社(さんのみや~)は、群馬県北群馬郡吉岡町にある神社。式内論社(名神大)で、上野国三之宮。祭神は彦火々出見命、豊玉姫命、少彦名命の3柱。もう一つの式内論社「伊香保神社」とは、里宮・山宮の関係にあったとされる(現在はその関係はない)。
社伝によると、創建は奈良時代の750年。古代、当地方では榛名山を伊賀保山と称し、その山頂を祖霊降臨の聖地と崇め、当社を麓の遙拝所、里宮としたとのこと。国史では「伊賀保社」は835年に初見、その後幾度となく神格昇叙の記載がある。927年の延喜式神名帳では「上野国群馬郡 伊加保神社 名神大」と記載されている。当社はその後衰退し、伊香保の地に移ったとされる。南北朝時代成立の『神道集』では、伊香保神は、貫前神(一宮)、赤城神(二宮)に次ぐ上野国三宮であり、伊香保・湯前にある男体(本地仏;薬師如来)と、渋川保三宮の里宮にある女体(本地仏;十一面観音)から成ると記載される。近世以降、里宮の三宮神社は衰微し、詳細は不詳。一方、山宮は伊香保温泉とともに発展し、近世まで「湯前大明神」と称していたが、明治時代になって「伊香保神社」と改称した。
当社は、JR上越線・八木原駅の南方3kmの平地にある。すぐそばを関越自動車道が通っている。当社所在地は、伊香保温泉までは4kmの位置にあるが、里宮というほど集落の形跡を感じる場所ではない。境内の広さ、社殿の大きさとしては、大きめの村の鎮守サイズ。
今回は、上野国の式内論社、上野国三之宮として参拝することに。参拝時は週末の午前中で、自分以外には参拝者はいなかった。
境内入口の<一の鳥居>と<社号標>。三角形の土地の突端にある。
ちょっとした林の中に、まっすぐに伸びる参道を進む。
いよいよ社殿が見えてくる。
神域入口。低めの<二の鳥居>。手前は公道。
階段下左手に、小さな<手水鉢>。
階段を上がると、真正面に<拝殿>。朱色がビビッドで、シンプルな造り。
<拝殿>正面。扁額には<正一位 三宮大明神>の文字。
左の<狛犬>。かわいい系の見た目。
右の<狛犬>。口を開けると愛玩犬のように、余計にかわいらしい。
拝殿右側にある、しっかりとした建物の<社務所>。ただし無人。
斜めから<社殿>全景。
神域入口の階段上がってすぐ右、拝殿に向かって右後ろにある<神楽殿>。
社殿左側から<社殿>全景。拝殿・幣殿・本殿の統一感がある。本殿は江戸時代末期1848年の改築、その他は明治時代の増改築。
拝殿後ろにある<本殿>。
社殿左奥にある石碑。何かの講の奉納品か。
社殿左奥にある<火防神社>。
本殿の後ろにある石製小祠。しっかりとした台座の上に鎮座。
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