かとりじんぐう
香取神宮
千葉県 香取駅
09:00〜17:00
香取神宮は、千葉県香取市にある神社。式内社(名神大社)、下総国一之宮。旧社格は官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。関東を中心に全国に400社ある香取神社の総本社。鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)、息栖神社(茨城県神栖市)とともに「東国三社」と呼ばれる。また、毎年元旦の早朝、天皇陛下が歳旦祭の前に行う「四方拝」で遙拝される一社。御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
社伝によると、創建は初代神武天皇18年(紀元前643年)。古代において、香取神宮は鹿島神宮とともに、大和朝廷による東国支配・蝦夷平定の拠点として機能したとし、朝廷が両社を祀ったのが始まりとする説がある。
奈良時代には、藤原氏が香取社と鹿島社を氏神として強く崇敬した。
平安時代には、927年成立の『延喜式神名帳』において下総国香取郡に「香取神宮 名神大 月次新嘗」と記載があり、式内社(名神大社)に列し、月次祭・新嘗祭では幣帛に預かっていた。なお、延喜式神名帳で「神宮」の称号で記載されたのは、伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の3社のみ。また下総国において一之宮に位置づけられるようになった。
中世以降においては、御祭神が武神として崇敬されたことから、武家の信仰が篤く、鎌倉幕府・源頼朝、室町幕府・足利尊氏から寄進があり、江戸幕府・徳川家康からは朱印地が下賜され、その後も江戸幕府により1607年、1700年と社殿の造営が行われた。
当社は、JR鹿島線・香取駅の南方2kmの、平地にある丘の上にある。車だと東関東自動車道・佐原香取ICから1.5km。境内の広さは12万㎡で東京ドームの2.6倍。境内の造りの特徴は、①二之鳥居から総門までの参道が曲線の登り坂になっている、②総門と楼門が横にずれている、③奥宮が本宮(社殿)の奥ではなく二之鳥居近くにあるなど。
参拝時は平日の午前中、「東国三社巡り」の1社目として参拝。コロナの猛威が広がりつつあったが緊急事態宣言までには至っていなかったため、参拝客はそれなりにいた。
駐車場・門前町を通り抜けると<二之鳥居>。<赤鳥居>ともいう。
くねくねと曲がりながら徐々に登っていく表参道。
参道の終わり近くにある<神池>。
参道の終わりにある<三之鳥居>。<石鳥居>ともいう。
階段を登ると<総門>。
総門をくぐると立派な<手水舎>。ここから参道は右に90度曲がる。
数十m進んで左手にある<楼門>。江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の指示により1700年に造営、三間一戸入母屋造。丹塗り、銅板葺。国指定の重要文化財。
元帥伯爵・東郷平八郎の筆による扁額。
楼門をくぐると正面に<拝殿>。檜皮葺の権現造で正面に千鳥破風。柱や梁は黒漆塗、組物・蟇股には極彩色が映える。1936年からの昭和の大改修で造営。
檜皮葺の鈍い光が、とにかく美しい拝殿。
どの角度から見ても曲線と直線のバランスが絶妙に整っている。
境内右手にある<祈祷殿>。元の拝殿で昭和の大改修で移設。
拝殿の右脇に建つ<社務所>。御朱印はこちら。授与所の右は、有料の宝物館入口。
ここから社殿の周りを反時計回りに回る。まず社殿右側奥に摂社<鹿島新宮>。
写真中央が<本殿>。国指定の重要文化財。檜皮葺、三間社流造。江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の指示により1700年に造営。
社殿右奥にある末社<櫻大刀自神社>。
社殿左奥にある<大和心>の石碑。香取神宮奉賛会長・安倍晋三元首相の筆による。
社殿左側奥にある摂社<匝瑳(そうさ)神社>。香取大神の親神。
社殿左側にある<三本杉>。中央の1本は枯れて空洞になっている。パワースポットと言われる香取神宮の中でも一番のパワースポットらしい。
拝殿左側にある<神饌殿>。1940年の造営。
透塀で囲われた神域を出て西方向に進んだ場所にある<市神社>(左)と<馬場殿神社>(右)。
社殿から西に数百m離れたところにある<要石(かなめいし)>。鹿島神宮の要石と繋がっていると言われ、香取は凸型、鹿島は凹型の形状。地震を起こす大鯰を抑え込んでいると言われる。
要石の前に建つ末社<押手神社>。
要石からさらに西に数百mの場所にある<祖霊社>。
要石からさらに西に数百mの場所にある<奥宮>。
香取神宮の御祭神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)の荒魂(あらみたま)を祀る。社殿は、伊勢神宮の式年遷宮の古材を使用。
奥宮入口に立つ奥宮の社務所。御朱印はこちら。
一面厚い雲に覆われ、冷たい北風が吹き付けるなか、香取神宮に参拝です。
既に混み始めている第一駐車場に車を停め、名物の厄除け団子の誘惑に誘われながら、参道商店会の間を抜けていきます。朱塗りの大鳥居を潜り、時折聞こえてくる鳥の声や風の音、風が揺する木々のざわめきを聞きながら、緩やかにカーブした石畳の表参道をユックリと登って行きます。石畳を踏み締めながら、徐々に自分が浄化されて行くのが分かります。気が付けば、先程までの分厚い雲も無くなり、すっかり晴天に。
車祓所の脇を抜け、30段余りある石段を登り切り総門を潜ると、そこには手水舎が。手水舎で清め、直角に折れた参道を進み楼門を潜ると、正面には黒塗りで重厚な造りの拝殿が。時間は午前10時。既に訪れている多くの参拝者に混じって、早速参拝します。
参拝を終え、拝殿の周囲を時計回りに、香取神宮のパワースポットの三本杉、匝瑳神社、桜大刀自神社、鹿島新宮などに参拝し、授与所へと進み、ここで御朱印をお願いします。御朱印を頂くまでの間に、授与所の正面にある御神木、神楽殿へと参拝し、再び授与所へ戻り御朱印を頂きます。
楼門を出て、左手に総門、右手に手水舎を見ながら、旧参道へと向かいます。旧参道の途中で、左手に少し入ると、そこには要石が。鹿島神宮の凹の要石と香取神宮の凸の要石は一対となり、地中で大ナマズを押さえているのだとか。同所にある香取護国神社、押手神社へと参拝します。
再び旧参道へと戻り、『荒魂』をお祀りする奥の宮へ。昨年末から、土日の行事の無い時のみ限定で、奥の宮の御朱印が頂けます。しかも、普段は鍵の掛けられている扉が開かれ、伊勢神宮の式年遷宮の際の木材で建立された社殿に参拝する事が出来ました。社殿近くに聳え立つ巨大な杉の木からも力を頂き、奥の宮を後にします。
奥の宮脇の急な坂道を降りると、朱塗りの大鳥居の麓に出ます。参道商店会を通り、駐車場に戻ると、香取神宮を後にします。
御朱印です。
拝殿です。
朱塗りの大鳥居です。
表参道です。
総門です。
手水舎です。
三本杉です。
御神木です。
旧拝殿の神楽殿です。
要石です。
奥の宮です。
奥の宮の御朱印です。
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