たちばなじんじゃ
橘樹神社
千葉県 本納駅
社務所:8:00~16:30
祈祷受付:9:00~15:00
橘樹神社(たちばな~)は、千葉県茂原市にある神社。式内社で、上総国二之宮。旧社格は県社。主祭神は弟橘比売命(おとたちばなひめ)。相殿神は日本武尊(弟橘比売命の夫)、忍山宿禰(おしやまのすくね;弟橘比売命の父)。
『古事記』、『日本書紀』によると、日本武尊の東征の際、相模から海路上総に渡る時暴風雨に遭い、弟橘媛が海に身を投じて日本武尊の難を救った記事があるが、社伝によると日本武尊が当地に弟橘媛の御陵を造り、弟橘媛の櫛を納めて、橘の木を植えた祀ったことに始まったとしている。国史の初見は『日本三代実録』で877年に神階奉授の記載があり、884年に神階昇叙と日本武尊、忍山宿禰合祀の記載がある。平安時代の927年に編纂された『延喜式神名帳』では、「上総国 長柄郡 橘神社 小」と記載されている。中世以降、上総国の二之宮となり、江戸時代の1681年には神階が最高位の正一位に達した。明治の近代社格制度の下では県社に列格した。
当社は、JR外房線・本納駅の北方1kmほどの平地にある。伊南房州通往還という幹線道路沿いにあって、境内はかなり広々としている。草木はやや少なめで、古木はあまりない。弟橘媛ゆかりの池や御陵があって、古事記・日本書紀の世界に思いを馳せることができる。
今回は、上総国の式内社、上総国二之宮、千葉県の旧県社であることから参拝することに。参拝時は週末の午前中で、自分以外には参拝者は見掛けなかった。
※実は参拝は2回目。前回は参拝時間が遅く、社務所が閉まっていたため御朱印を拝受できなかったので再参拝。
境内南端にある<一の鳥居>と<社号標>。この後、鳥居が4つ連続する珍しい造り。
<四の鳥居>の手前には、小さな<神橋>がある。
樹木は適度に間引かれ、雑草一つない境内は気持ちが良い。
やがて社殿まわりが見えてくる。元気な巨木が良い感じに境内を覆っている。
参道左手の<手水舎>。しっかりした屋根。
さらに進んで、参道右側の<社務所>。御朱印はこちら。
<拝殿>遠景。当社では、鳥居が4つもあって驚いたが、<狛犬>も3対立っている。
<拝殿>全景。落ち着いた色合いの神明造の拝殿。
<拝殿>正面。正面だけではなく、全ての扉が解放されている。
拝殿内にある扁額を覗き込んでびっくり!(;゚Д゚)
<橘木神社>の字は、鹿島神宮、香取神宮の扁額を書いた東郷平八郎伯爵の筆。戦前はそのぐらい社格が高かったということかな。
拝殿手前、右側にある<神輿庫>。
拝殿の左側から廻り込んで、<社殿>全景。
<本殿>および<幣殿>。本殿は神明造ではなく、幣殿が赤い屋根であるところからすると、それぞれの再建時期が違うのかな?
社殿の左手にある3つの末社。鳥居も社殿も、3つ大きさが違っているのが面白い。右から順(大きい方から順)に<窟戸神社>、<子安神社>、<稲荷神社>。扁額には<天手力雄命>、<木花咲耶媛命>、<保食命>とそれぞれの祭神が書かれている。
3末社の奥にある<弟橘比賣命御陵>の碑。ここから北側は、神域につき立ち入り禁止。
社務所近くまで戻って、社務所の対面にある境内社。
上の境内社の右隣にある、枯死した巨木の幹。かつての御神木かな?
少し参道から離れたところにある<吾妻社>。
最後に<拝殿>全景。落ち着いた佇まい。
橘樹神社(たちばな~)は、千葉県茂原市にある神社。式内社で、上総国二之宮。旧社格は県社。
社伝では、日本武尊が東征した際、相模から海路上総に向かって暴風に遭い、弟橘媛が海に身を投じて日本武尊を救ったことから、日本武尊が弟橘姫の御陵を造り、弟橘姫の櫛を納めて、橘の木を植えて祀ったことに始まるとしている。『古事記』にも、櫛が浜辺に流れ着き、これを御陵に納めるくだりがある。実際に本殿の背後には、弟橘比売命御陵とされる古墳があり、境内の吾妻池は墳墓を掘った跡の穴であると伝わる。
国史の初見は『日本三大実録』で平安時代の877年に神階を受けた記載がある。927年の『延喜式神名帳』では、「上総国長柄郡 橘神社」と記載されている。
江戸時代前期には、神階の最高位である正一位が授けられた。明治時代の近代社格制度において県社に列した。
当社は、JR外房線・本納駅の北方1kmの平地、道路沿いの住宅街にある。境内は県社らしく広くてゆったりしているが、手入れも行き届いている。社殿や摂末社は境内北方にコンパクトにかたまっている。
参拝時は週末の夕方、17時前で社務所はすでに閉まっていた。境内は人気はなかった。人懐っこいネコが数匹いた。
※時間が遅かったのでダメ元で参拝。後日、上総国の式内社巡りで再参拝予定。
境内入口の<一の鳥居>と<社号標>。
つづいて<二の鳥居>。
わずか数十mで<四の鳥居>。小さな<神橋>。
参道をまっすぐ進んで、突き当りに<社殿>。神明造の社殿が、<古社>の雰囲気を出していて良い感じ。
<拝殿>正面。雰囲気を味わっていると、何か違和感が。狛犬の形が変...
よく見たら、狛犬の上には三毛猫が。定位置なのか、慣れた感じでグルーミングしている。笑
社殿の左側に回って、<幣殿>と<本殿>。幣殿は長く、本殿は大きい。
社殿の左側にある末社群。右から順に<窟戸神社>、<子安神社>、<稲荷神社>。社ごとに社名の石碑が立っていて、鳥居の扁額には御祭神が記載されている。面白いことに、右から順に社殿が大中小になってが、鳥居も大中小になっている。
末社<秋葉神社>。
拝殿前から振り返った景色。広々した境内。きれいに掃き清められていて気持ちが良い。
社務所。本日はすでに終了(16:50)。
最後にもういちど<拝殿>全景。
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