涅槃図（ねはんず）を開帳しています

2月15日にお釈迦さまが亡くなられた時の様子を描いた「涅槃図」（ねはんず）

★頭北面西（ずほくめんさい）
右脇腹を下にして、頭を北に顔を西に向けて横たわっています。「北枕」の由来です。

★沙羅双樹（しゃらそうじゅ）
お釈迦さまを囲むように８本の沙羅の木が描かれています。一方は青々としてお釈迦さまの教えがいつまでも伝わる事を表し、一方は樹木でさえも枯れ果ててお釈迦さまの死を悲しんでいます。
平家物語の冒頭「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」とは、この沙羅双樹の事です。

★摩耶夫人（まやふじん）
右上から雲に乗ってかけつけている女性は、お釈迦さまの生母、摩耶夫人です。お釈迦さまの病気を治そうとして、天上から薬（風呂敷包み）を投げますが、左上の沙羅双樹に引っかかっています。投薬の語源となっています。

★満月
旧暦の15日は満月です。画面中央上方にしっかりと満月が描かれています。
勝覚寺では2月15日から旧暦2月15日（令和5年は3月6日）まで、お釈迦さまのご遺徳を偲び感謝する為、涅槃図を掲げます。3月6日には、特別なお札をお配りしますので、皆さまのお参りをお待ちしております。