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ちりゅうじんじゃ

知立神社のお参りの記録(1回目)
愛知県知立駅

投稿日:2022年02月09日(水)
参拝:2022年1月吉日

【三河国 式内社巡り】

知立神社(ちりゅう~)は、愛知県知立市西町神田にある神社。式内社で、三河国二之宮。旧社格は県社。主祭神は鸕鶿草葺不合尊 (うがやふきあえず;主神)、彦火火出見尊 (ひこほほでみ;主神の父)、玉依比売命 (たまよりびめ;主神の妻)、神日本磐余彦尊 (かむやまといわれびこ;神武天皇:主神の子)。相殿神は青海首命 (あおみのおびと;碧海地方の開拓者)、聖徳太子。境内の多宝塔は、国指定の重要文化財。

社伝によると、第12代景行天皇の御代、東国平定に赴いた日本武尊が当地で戦勝祈願し、平定後の帰途、感謝して建国祖神の祭神4柱を祀ったのが創建。国史では、平安時代の851年以降、「知立神」の神階奉授と神階昇叙の記載がある。927年に編纂された『延喜式神名帳』に記載のある「参河国 碧海郡 知立神社 小」に比定されている。また、『参河国名所図会』によると、三河国二之宮であったと記載されている。室町時代以降、領主である水野氏の崇敬を受け、1471年に水野直守が社殿を修造、1526年に水野忠正も修理をしたが、1547年の兵火で焼失、現在地に遷座後、水野信光から社殿修造と社領の寄進があった。江戸時代には松平忠房から社領の寄進を受けた。当時は「池鯉鮒大明神」と称され、「東海道三社」の一つに数えられた(他の二社は三嶋大社と熱田神宮)。明治時代には、近代社格制度の下、県社に列格した。

当社は、名鉄名古屋本線・知立駅の北方700mほどの住宅がまばらに立つ平地にある。境内南端は幹線道路(国道155線)に面している。境内はかなり広く、古来三河国第一の名社と謳うだけのことはある。大きく立派な社殿も見事だが、神仏習合の名残りの多宝塔(国指定の重要文化財)が印象的。境内西側は広い菖蒲園になっているので、その時期には相当見事であると思われる。

今回は、三河国の式内社、二之宮、愛知県の旧県社であることから参拝することに。参拝時は平日の昼ごろで、自分以外にも多くの参拝者が訪れていた。
知立神社の鳥居
境内南端入口の大きな<鳥居>。社号標は?
知立神社の鳥居
けっこう離れた場所に立つ、背の高い<社号標>。
知立神社の鳥居
<鳥居>と<社号標>を1枚に収めようとするとこんな感じ。
鳥居の後ろは参道ではなく駐車場(臨時?)になっているため、鳥居はくぐらず両側から北上し社殿を目指す。
知立神社の建物その他
鳥居の右側を進むと、境内東端にある<多宝塔>。室町時代後期1509年の建立で、国指定の重要文化財。
知立神社の塔
<多宝塔>を正面から。三間四方の二層の塔で、塔高14.5m、柿葺。社伝では円仁が神宮寺建立の際に二層の塔を建立したとのことで、こちらはその再建。
知立神社の建物その他
拝殿に近づくと池が現れ、そこには<石橋>架かっている。
知立神社(愛知県)
池を避けるために左側を進むと、境内西側に<手水舎>。
知立神社の建物その他
手水舎から<拝殿>に向かう。
知立神社の本殿
<拝殿>全景。
知立神社の狛犬
拝殿手前左側の<狛犬>。吽形は角あり。小太りの珍しい形。(^_^;)
知立神社の狛犬
拝殿手前右側の<狛犬>。阿形は角なし。
知立神社の本殿
<拝殿>正面。拝殿は桁行六間、梁間三間、切妻造妻入、檜皮葺。奥には<祭文殿>や<回廊>がある。
知立神社の本殿
社殿最奥部にある<本殿>。江戸時代後期1831年の建立。三間社流造、檜皮葺。
当社の社殿は、本殿・幣殿・祭文殿・廻廊・拝殿を縦長に接続する「尾張造」となっていて、三河地方では珍しいとのこと。尾張から三河への伝播を表す遺構となっている。
知立神社の末社
社殿右側にある、摂社<親母神社>。
知立神社の末社
親母神社の右隣にある、末社<合祀殿>。天照皇大神などを祀る。
知立神社(愛知県)
合祀殿の右隣にある、末社<小山天神社>。
知立神社の末社
小山天神社の右隣にある、もう一つの社殿。
知立神社(愛知県)
拝殿に向かって右手にある<神馬舎>。
知立神社(愛知県)
神馬舎の右手にある<秋葉神社>の鳥居。
知立神社の末社
<秋葉神社>の社殿。
知立神社(愛知県)
秋葉神社の鳥居近くにある<御神木>。
知立神社の本殿
秋葉神社の鳥居近くから見た<社殿>。
知立神社の建物その他
拝殿に向かって左手にある<社務所>。御朱印はこちら。
知立神社の本殿
社務所から見た社殿。「尾張造」で社殿が縦長なのが分かる。
知立神社の建物その他
本社の境内地の西側に広い敷地「知立公園」があって、そこに建つ摂社<土御前社(つちのごぜんしゃ)>。祭神は吉備武彦命で、当社創建にあたった奉行とのこと。
知立神社の庭園
公園の大部分は<菖蒲園>になっている。この花菖蒲は明治神宮から下賜されたものとのこと。
知立神社の末社
<土御前社>の鳥居。
知立神社の末社
<土御前社>の社殿。
知立神社の建物その他
菖蒲園の東部にある<芭蕉句碑>。
知立神社(愛知県)
菖蒲園からの本社入口。突き当りに重文の美しい多宝塔が見える。(^▽^)/

すてき

御朱印

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惣一郎1269投稿

2020年1月から寺社仏閣巡りを始めた初心者です。東京在住です。
クルマとバイク、旅行が趣味なので、近くから遠くまで、精力的にお参りしています~♪

■2023年も引き続き、日本各地(目標:寺社巡りをしたことのない都道府県をなくす)を廻ってみたいと思っています~♪ (^▽^)/

①そろそろ<西国・坂東・秩父百観音巡礼>を結願したい。
  残りは和歌山県と、兵庫県日本海側、バイクで行ける近場の秩父。
②天孫降臨の<南九州>を巡る。
③いつかは廻ってみたい<四国八十八カ所巡り>。

(1月)東京都、熊本県、宮崎県、鹿児島県
(2月)福岡県、佐賀県、長崎県、徳島県
(3月)広島県
(4月)大阪府、兵庫県

■2022年は、良かった寺社を再訪しながら、日本各地(目標:47都道府県、実績:20都道府県)の寺社仏閣を廻ってみました(449寺社)。

東京都、三重県、岐阜県、愛知県、静岡県、山梨県、沖縄県、滋賀県、福岡県、長野県、
兵庫県、岩手県、埼玉県、長野県、北海道、富山県、青森県、福井県、佐賀県、山口県

■2021年は、寺院にも力を入れてみました(574寺社)。

①寺院は巡礼を中心に。西国三十三、江戸三十三、鎌倉三十三、秩父三十四、関東三十六、北関東三十六、関東八十八、東国花の寺百ヶ寺。
②神社は、引き続き延喜式内社、旧社格県社以上、総社、一国一社八幡宮、神社本庁の別表神社。
③関東なら鎌倉、やっぱり京都・奈良、チャンスがあれば憧れの熊野・四国・九州。

■2020年は、寺院も神社もよく分からないので、分かりやすそうな神社を中心に回り始めました(366寺社)。

①関東圏の延喜式内社 + 坂東三十三観音。
②関東以外に旅行に行くときは一之宮。
③チャンスがあれば、憧れの伊勢や出雲。

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