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市原稲荷神社の日常(12回目)愛知県刈谷市駅

神楽殿の『ココ』を観てほしい

投稿日:2021年07月31日(土)
明日は日曜日ですね!明後日は午の日ですね!
土砂降りでなければ両日ともに神楽殿の扉は出仕くんが開けてくれます。

一昨日の神楽殿のお話しの続きです。
美しく神楽殿を隈なく観てもらいたいところですが、この時期故に日向に長い事は居れませんので、これだけは観てって!と投稿者が思うところを2箇所ほどご紹介します🎉
市原稲荷神社の芸術
1箇所目は正面頭上にある扁額ですね✨
「神楽殿」と書かれた横に揮毫された方の名前が書かれています。
小さくて見えない方、また気付いてない方もいらっしゃるかと思いますが、そこには「太宰府天満宮 第39代宮司 西高辻信良」と書いてあります。
何で?となる方もいるかとは思いますが(投稿者もその一人)、いちばらさんの宮司さんは神社界では全国的に名の知られた方で、とても顔が広うございます。その繋がりから仲の深い太宰府天満宮の宮司さんに揮毫して戴く事となりました。
現在は息子さんが第40代宮司として拝命されておりますが、それにしても西高辻家とは宮司さんも凄い方にお願いされました。
ご承知の通り西高辻家は、菅原道真公の末裔ですからね。
この先も神楽殿の顔として残っていきます🥰
市原稲荷神社の芸術
2箇所目は正面一番奥に一際目を引く鏡板です✨
この鏡板には「老松」の絵が描かれています。
この絵は、名古屋城本丸御殿障壁画復元模写に従事され、平成29年度には豊田芸術選奨を受賞されました豊田市在住の日本画家の『小川国亜起』先生にご縁あって描いて戴きました。

諸説ありますが鏡板の松の由来は、もともとは奈良の春日大社の一の鳥居のすぐそばにある老松「影向(ようごう)の松」と呼ばれていた実在する松を模したものが始まりとされ、その昔、神様がこの松に天降り舞をまい疫病を退散したと謂れています。

1年以上の歳月を掛け完成した老松ですが、奉納された際に先生と少しお話する機会がありまして、描く上で大変苦労された点が老松の「奥行き」だそうです。描く時は鏡板を床に置いて、絵に触れない様に橋を掛けて、その上から描いたとの事で実際に設置されるまで、絵の奥行き感はわかりません。またご覧になられる方は神楽殿の外で老松まで距離があり、目線も老松のある高さより下で見上げて観て戴く形となります。その観る側の観かたで、松の奥行きを出して描くのが難しく、自身のイメージした奥行き感のみを頼りに描かれたそうです。
この「老松」は、立派に完成した神楽殿になんら遜色なく美しく納まっております😍


少し長くなってしまいましたが、以上が投稿者の「神楽殿の『ココ』を観てほしい」でした🧐長文失礼しました。

すてき

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