たかたかんのんどう
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69番から東に向い、標識に従い左手に入り込んだ小高い丘の上に『第32番高田十一面観音堂』がある。
入口の石段を上がると大きな一枚岩で覆われた「くぐり岩」を抜けるとお堂が見える。頭が高すぎるとゴツン、こごめた頭を早くあげてもゴツン。観音様は私たち参拝者に頭を下げる間合いを教えてくださっている。
札所は、近隣の組合で掃除等の世話をしている。隣のお堂には「糟屋郡中第十番札所」とある。粕屋十番の札所は火除けの観音として火災予防の観音様として信仰を集めている。
本尊は焼けのこったものの真っ黒になったので、仏師に頼んで修理しようとしたが仏師に障りが出たので、焼け焦げのまま右に祀られている。
明治42年「火事じゃ、火事じゃ」の叫び声に村人が近づくと、人影はなく本堂横が燃えていたので消し止めた。以来村には大火はなく安穏に暮らせるのは観音様のお蔭とますます信仰を集めるようになった。
納経印はスタンプです
篠栗四国八十八ヶ所第三十二番札所
お堂
37番から集落を抜け、国道を超えると『第69番高田観音堂』である。
昔、この地に三界萬霊塔を祀る小堂があり、ここに札所が建てられた。三界萬霊塔とは、一切の衆生が生死輪廻する三界の種々の霊を祀った石塔である。
観音堂の本尊は、聖観音で大正5年(1916)に博多の信者一同から寄進された。大正から昭和初期の頃は、毎月十七日の観音様の縁日か二十一日の御大師様の縁日に組合の持ち回りで「お十七夜」(観音講)が開かれていた。桜の頃はお接待、七月には「百万遍」という数珠繰りが行われていた。子どもも参加をしてお供えのお菓子や赤飯をもらうのが楽しみだったという。
札所は、組合員の持ち回りで清掃等の管理をしている。入口の花壇には四季折々の花が参拝者を迎え入れてくれる。
納経印はスタンプです
篠栗四国八十八ヶ所第六十九番札所
お堂
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