上溝仙元神社

神奈川県 番田駅

住宅街の道路に面している小さな神社です。その名の通り富士山信仰の神社になります。敷地には19世紀初めに活躍した富士講行者「誓行徳山(せいぎょうとくざん)」（俗名は門倉政四郎）の碑がありました。

徳山は上溝村の出身で、15歳で得意先だった、吉田御師菊田式部に師事され、富士講中のひとつ「山臣講(やましんこう)」の講社の先達を務めていました。山臣講の名は式部の行名である「臣行徳恵(しんぎょうとくけい)」にちなむそうです。

徳山は、富士河口湖町精進地内、青木ヶ原樹海の深部に所在する「精進穴」と呼ばれる人里離れた洞穴で修行をしたといい、また、上溝地内に浅間神社の勧請を企図したとも伝わっています。

仙元神社と書いて「せんげん神社」

そう耳にして思い浮かぶのは

「浅間神社」

浅間神社といえば、富士山です^ ^

天保3年（1839年）に建立された「開山　誓行大仙徳山勺」碑、鳥居建立記念碑、手水鉢

富士山をデザインしたマークが至るところに刻まれていました。

江戸時代 この地にも 富士山信仰ブームが確かにあったことを感じながら、しばし想いを寄せました。