延命地蔵尊

東京都 庚申塚駅

延命地蔵堂は、東京都豊島区の旧中山道沿いに位置しており、庚申塚駅から北上した路地を少し入ったところにあります。

● 信仰の歴史

この延命地蔵の信仰は江戸時代に盛んになり、日本特有の文化とされています。延命地蔵尊は、新生児の加護と寿命を延ばす願いから始まり、次第に成人の短命や若死にを免れるための信仰へと発展しました。

● 石仏群とその由来

延命地蔵堂には江戸時代に建立された石仏群があり、かつては巣鴨町近辺で行き倒れた人や馬を供養するための共同墓地が存在しました。これに伴い、延命地蔵は供養塔として建立され、さまざまな石造物が集まりました。

● 戦災と再建

昭和20年（1945年）の空襲で、延命地蔵堂の石造物は大きな被害を受けましたが、戦後に再建され、現在でも地域の守り地蔵尊として信仰されています。毎年8月24日には法要が行われ、地域の人々にとって大切な行事となっています。

● 文化財としての評価

この延命地蔵堂は、平成24年（2012年）に豊島区の登録有形民俗文化財として認定され、地域の民間信仰の重要性が評価されています。堂前には「豊島区登録有形民俗文化財　延命地蔵堂の石造物群」と掲示されております。

江戸時代に中山道を旅する人たちが体を休めていた場所そうです。
延命地蔵尊は、旅の途中この地で亡くなった人馬を供養するために今から200年前に建立され、110年前にこの地に移築されました。