せいはくじ|臨済宗妙心寺派|海涌山
清白寺のお参りの記録一覧
【甲斐国 古刹巡り】
清白寺(せいはくじ)は、山梨県山梨市三ケ所にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は海涌山。正式名称は「海涌山清白禅寺」。本尊は釈迦如来。甲斐百八霊場第十四番。仏殿は国宝、庫裏は国指定の重要文化財。
創建は建武の新政が起こった1333年(または1351年)、開基は足利尊氏で国家安泰戦勝祈願所として創立、二世住職で夢窓疎石の高弟・清渓通徹により開創、夢窓疎石を開山と位置付けた。室町時代には関東夢窓派の中心寺院となった鎌倉・建長寺末であったが、江戸時代初期に京都・妙心寺末となった。1682年に火災で仏殿(国宝)以外のほとんどの堂宇を焼失、1731年までに庫裏(国重文)をはじめ諸堂宇が再建された。
当寺は、JR中央本線・東山梨駅の東方500mの平坦な田園地帯、一面の葡萄畑の真ん中にある。境内南端入口から、両サイドに葡萄畑が広がる細い参道を進むと、小さな池(放生池)、小さめの鐘楼門があり、その先に国宝の仏殿がある。この仏殿は室町中期の唐様(禅宗様)建築で、サイズは大きくはないものの、すごいオーラを発している美しい建物。これだけでも十分見る価値があるのに拝観は無料。仏殿の背後の本堂は普通の建物だが、その隣にある庫裏は江戸中期の禅宗寺院庫裏として国指定の重要文化財となっている。
今回は、仏殿が国宝、庫裏が国重文ということで参拝することに。参拝時は休日の午後、自分たち以外にも何組かの家族連れなどが参拝に訪れていた。
仏殿の200mほど南にある境内入口。国宝の建造物を抱える割には控え目かな...(^_^;)
参道両側の梅の木、葡萄畑を眺めながら進むと、最初の建造物として<総門>が現れる。
惣門をくぐり進むと、参道両側の2つに分かれた小さな<放生池>。
さらに前進すると<三門(鐘楼堂)>。
鐘楼堂をくぐると、お目当ての国宝<仏殿>。
仏殿をじっくり見る前に、参道右側の<水屋>。
いよいよ<仏殿>全景。室町時代中期の1415年建立。桁行三間、梁間三間、一重裳階付、入母屋造、檜皮葺。
<仏殿>を斜めから。檜皮葺のしっとりとした屋根に、茶褐色の躯体が、600年の長い年月を感じさせてくれる。美しい造形。
<仏殿>に近寄ってみる。仏殿内部は文様彩色と漆塗が施されており、他に類を見ないことから国宝に指定されたといわれる。
仏殿の背後にある<本堂>。割と普通の建物。
当寺は、総門、放生池、三門(鐘楼堂)、仏殿、本堂が一直線に並ぶ禅宗形式に沿った配置となっている。
本堂の右手にある<庫裏>。江戸時代中期の火災の後、1689年ごろ再建された。国指定の重要文化財。
<庫裏>を逆サイドの斜めから。桁行17.5m、梁間12.2m、一重、妻入、茅葺、北面庇付、鉄板葺。
<庫裏>を正面から。
御朱印を拝受できる社務所付近から<仏殿>。
最後にもう一度、国宝<仏殿>。やっぱり良いですね~♪ (^▽^)/
甲斐百八霊場 第14番札所。
山梨市観光協会のTwitterアカウントで梅が見ごろだと紹介されていたので11年ぶりにお参りしました。
駐車場は三門の右側にあるのですが、総門から三門までの細い参道を走行する必要があるので気を付けてください。
庫裏の茅葺はちょうど去年の12月に吹き替えを行ったとのことで、確かに記憶にある屋根よりもかなり明るい色になっていました。仏殿の屋根も数年以内には吹き替えたいのだけれど、とのことでした。
御本尊は釈迦如来ですが、御朱印は仏殿の千手観音菩薩で頂けます。
本堂
本堂
仏殿
梅と仏殿
仏殿
仏殿の鰐口
木魚
庫裏(もっと屋根をアップで撮ればよかった)
招き猫?
参道の梅
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