七月に入りました。既に30度を超える日も出ておりますが、これからまだまだ暑い日が続きます。
先日当社では水無月の大祓が斎行されました。これに加えて今月の14日より三日間、八坂神社例祭夏越大祓(茅の輪くぐり)が執り行われます。
当社でのお祭りには独特な方法があり、神主が協力して一日に大祓詞を100巻、三日間で計300巻分を太鼓や鉦と共に奏上致します。
古来から続く行事の一つに「千度祓い」というものがあり、罪穢れを無くすために大祓詞を1000巻奏上したり、またよく知られた参拝方法に「お百度参り」があるように、繰り返し繰り返す事でより効果を発揮するとする考えがございます。
また「夏越」とは文字通り夏を越えよう、つまり乗り切ろうという事です。夏越のお祭りでよくイメージされる茅の輪には素戔嗚尊と蘇民将来という男性にまつわる逸話がございます。
元々、気温が高くなり様々な病気が流行る時期にこの夏越のお祭りが行われていたのが現代にも受け継がれているのです。
6月より、本社拝殿前と夏越大祓が斎行される八坂神社前に人形と車形が入った封筒をご準備致し、多くのご参拝者様にお納め頂いております。
新型コロナウイルスの流行も2年。昔の人々も繰り返しやってくる数々の疫病の退散を願って、無病息災を祈りながら茅の輪をくぐったり身に着けたりしてこられました。
ご自身の罪や穢れを人形に移され、厳かに大祓詞が響く中の茅の輪くぐり。ご参拝をお待ちしております。