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耕田院の日常(413回目)山形県羽前大山駅

「傘かしげ」

投稿日:2024年03月22日(金)
輪橋山徒然話 2024-3-22 「傘かしげ」

◆江戸時代。雨の日である。狭い路地ですれ違う町人。もちろん二人とも番傘をさしている。

◆このときに、たとえ自分がぬれたとしても、自らの傘のしずくが、相手にかからないようにするのが江戸っ子だ。たから、すれ違う際に相手と反対側に傘を傾け合ったという。

◆このような気配りのことを「江戸しぐさ」という。「江戸しぐさ」とは心遣いにあふれた、粋でいなせな江戸っ子の心意気だ。

◆このように背筋を伸ばした江戸しぐさに対して「無意識」に出てしまう「しぐさ」もある。これは一つの癖のようなものであるが、実はその時々の感情をうつしている。

◆たとえば「手のしぐさ」に注目していると相手の気持ちが見えてくるという。特に男性の「手」はかなり雄弁だ。

◆テーブルをはさんで向いあう二人がいたとする。

◆この時に、向かい合っているときにテーブルの上に手を広げていれば、これは好意的なしぐさである。そして、ふたりの間にある書類や飲み物を脇に寄せたらかなり興味を持っていると言うサインだといえる。まず、これを一つの基準として位置付けておく。この状態と比較する。

◆つまり、両手がテーブルの下、たとえば両方の手を腿の上にのせていたら、あまり乗り気ではない証拠だ。本日の誘いは諦めた方が良いだろうということだ。

◆さらに、会話の最中、もし相手が拳を握っていたらこれは要注意だ。この時相手はかなり怒っているというサインなのだ。

◆また相手が頻繁に鼻の下を触っていたり、口を触っていたら、これはあなたのことを疑っているサインだという。

◆また「腕」もかなり雄弁である。

◆自分をつつみこむような「腕組み」をしていたら、自己防衛をしていること。会議や授業で指名されたり、役割を振られたくないという気持ちがミエミエだ。

◆椅子の後ろに「腕」をまわしていたり、頭の後ろに「腕」を組んで上半身をそらしている時は、「退屈している」「話に飽きている」状態なのだ。

◆コロナ禍を経て、まだまだ人になれず会話が苦手だ、人の気持ちはわからないと悩んでいる人は多いだろうと思う。そんなときは、「しぐさ」を手がかりに猿山を眺めるつもりで「人間ウオッチ」してみてはどうだろう。少しは緊張もほぐれて、リラックスできるのではないかと思う。

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耕田院(山形県)

すてき

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