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耕田院の日常(406回目)山形県羽前大山駅

「この春ご卒業される皆様へ」

投稿日:2024年03月13日(水)
輪橋山徒然話 2024-3-13「この春ご卒業される皆様へ」

◆「この春ご卒業される皆様へ」というメッセージ。駅から卒業生に向けたものなのだが、読む人をあたたかい気持ちにする。以下 木次駅社員一同よりこの春ご卒業される皆様へ 

3年間、木次線で通学していただきありがとうございました。
木次線は列車本 数も少ない上に、梅雨は大雨で、夏はレール温度上昇で、
秋は台風・倒木で、冬は大雪で さらには猪の出没で...
たびたび列車が運休となりました。

まともに木次駅に着いても、
待合室にエアコンはなく、
コンビニはあるわけがなく、
「みどりの券売機プラス」になって窓口でイケメン、
駅員を見る時間も少なくなり、
寂しい寒い、(時には)暑い思いをされた事と思います。

色々とご不便をお掛けしました。
心よりお詫び申し上げます。

時代は!T化が進み、AI技術がますます進歩している中で、
まるでガラパゴスのような木次線(ガラ線!!)です。
通学の思い出を他の人と話しても、かみ合わない事が多いと思います。
ご了承ください。

皆様はこれから新しい道を歩んで行く事になりますが、
夢や目標に向かって充実した日々を送られる事を心よりお折りしています。
明るい未来に向かって出発進行!!

◆昭和50年、高校時代の通学は、半分は自転車、半分電車通だった。昔の鶴岡駅舎は広く、この街に働きにくる人、学校に通う人がいったん駅に集まり、電車に乗り、各駅で散り、また駅舎に集まる。電車が雪で遅れるようなことがあると、本数分の人が集まる。人、人。高三の頃には家人もあの中にいたのかなと思ったりする。この羽越本線も今やダントツ赤字路線だ。

◆木次線は、島根県の宍道と広島県の備後落合をつなぐJR西日本のローカル線だ。やはり、御多分に洩れず利用者数は少なく、沿線自治体は廃止への危機感があるそうだ。それでも木次駅では高校生と駅員とのかかわりあいがある。それを大切にしている気持ちが素敵だ。

◆その気持ちは私もよくわかる。実は、ちょっと前まで寺の前を結構な音量で音楽を聴きながら、毎朝、自転車で通う二人組みの女子高校生がいた。今時の子であるが、私を見かけると「おはようございます」と大きな声で挨拶していく。朝、昼、晩と会えば必ず挨拶をする。私も「おはよう」とか「おかえり」という。話したことはないが気持ちよかった。

◆私の住む街では、学生は一日に数本の電車やバスなどをあまり使わない。かつては満員だったホームには乗客はいないことが多い。駅前にあふれていた自転車も幾つもない。彼女たちはその例外の生徒さんだったのだろう。

◆いつからだろう。親(年寄り)が子どもを学校まで送り、帰りもまだ迎えにいくようになったのは。たぶんそれは、保育園への送迎がそのまま、高校卒業までの送迎になっているのだ。

◆東京の国立附属小の面接試験では自宅からどのような方法で来たのかを問われるそうだ。電車に乗り、バスに乗りと必ず公共の交通機関を使うように事前に指示されていて、タクシーや自家用車来たなどという、即座に不合格となってしまうと聞いたことがある。

◆鶴岡でも母校がなくなり、新しい中高一貫校が開校する。もちろん公立である。初の中学受験に広く受験生が集まったと聞く。しかし、現実問題として、(受験したくても)送迎ができないという理由で受験を選択しなかったという声もある。これも教育格差なのだろうかとふと思った。電車やバスが廃線なるということは、そういうことなのだと思う。

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耕田院(山形県)

すてき

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