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耕田院の日常(379回目)山形県羽前大山駅

「三竦み」

投稿日:2024年02月13日(火)
輪橋山徒然話 「三竦み」 2024-2-13

◆先日の大相撲は、横綱と大関、関脇が「三つ巴の争い」となった。琴の若関がひいきの家人は、千秋楽の結果をたいそう残念がっていた。それでも、先日の彼の大関に昇進の口上、「感謝」(あえて四文字熟語にしない)の初々しさにまたまたファンになったようだ。

◆「三つ巴」ではなく、「三竦み」という諺がある。

◆「竦(すく)む」は、「断崖絶壁の上に立って足が竦む」の「竦む」だ。意味は、足が棒を束ねたように真っ直ぐに固まった状態で立っている様のことをいう。つまり、身動きがとれない状態のことをいう。

◆この「諺」の由来がおもしろい。登場するのは、ヘビ、カエル、ナメクジだ。

ヘビはカエルを捕食する
カエルはナメクジを丸呑みにする
ナメクジはヘビを溶かしてしまう

この三者がバッタリ出くわしてしまう。

仮にこのとき、ヘビがカエルを食べてしまえば後に残るのはヘビとナメクジ。

しかし、ナメクジはヘビを溶かしてしまう。そう考えるとヘビはカエルを食べることはできない。

◆同様のことがカエル、ナメクジにもいえる。例えば、カエルがナメクジを食べればナメクジという天敵がいなくなったヘビにカエルは食べられてしまう。

◆このことがわかっている三者とも身動きがとれないのだ。つまり、現状維持の選択だ。

◆この関係は「じゃんけん」の関係でもある。

◆象 → 人 → アリ → 象 ……
象は人を踏み潰し、人はアリを踏みつぶし、アリは象を刺し殺す。ちなみにインドネシア周辺のじゃんけんはこの形になっている。親指が象、人差し指が人間、小指がアリ。

◆炎 → 草 → 水 → 炎 ……
炎は草を燃やし、草は水を吸い取り、水は炎を消す。 子どもに人気のカードゲームもこれが使われている。

◆さて、「三竦み」とは何かを恐れて生きるということだ。恐れがあるから驕りはない。慎重にならざる得ない。それが三竦みのもたらす安定だ。昨日ポストした「セイダカアワダチソウ」は、自ら毒をまき、他の植物を駆逐した。つまり、自分だけが栄えることを選択した。しかし、その結果、次の年には、自家中毒、自らの毒で身を滅ぼした。

◆「三竦み」とは、ある意味共存共栄を教える知恵の言葉だ。「三竦みの安定」という眼で世の中を見るといろいろなことに気がつく。世界の外交も政治の世界も…。

◆もう一つ、象はアリに刺される。一番大きく、強いものが一番非力なものに滅ぼされる。そこに最高のドラマもありそうだ。そう「ジャイアントキリング」だ。

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耕田院(山形県)

すてき

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