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耕田院の日常(378回目)山形県羽前大山駅

セイタカアワダチソウと平家物語

投稿日:2024年02月12日(月)
輪橋山徒然話  セイタカアワダチソウと平家物語

◆秋に不思議に思ったことがある。

◆近年までこのあたりどこの河原や鉄道の線路の両脇を席巻していた黄色い背の高い植物が激減していたからである。

◆黄色い背の高い植物は、セイタカアワダチウと名付けられた外来の植物である。年々増え続け、それまでススキや葦の河原がいつの間にか黄色に染まっていた。その花言葉は元気。抜群の生命力にあるそうだ。

◆繁殖力の秘密は、茎から出るアレロパシー物質にあるらしい。この毒性のある物質が先に生えていた植物を駆逐する。その結果が、短期間で河川敷や空き地一面を覆ってしまう繁殖力となる。

◆アレロパシー物質とは、他の植物の生育を抑制する化学物質のことだ。植物がアレロパシー物質を撒き散らすことで、他の種との競争を有利にする。たとえば、種子の発芽を遅らせたり、根の成長を妨げたりするのだ。この物質は、天然の除草剤として役立てられているそうだ。

◆セイタカアワダチソウはなんとも無敵の侵略者のように見えるではないか。

◆それがこの秋に激減していたのである。

◆その理由を、静岡大学の稲垣栄洋先生が次のように語っていた。

◆セイダカアワダチソウは北アメリカ原産の植物である。根から毒を出すので日本に入って来たばかりの頃は、日本の植物は駆逐されてセイダカアワダチソウが独り勝ちをしてしまった。

◆しかしそれはセイダカアワダチソウにとっても予期せぬことだったらしい。セイダカアワダチソウは、自分の毒で自家中毒を引き起こしてしまい、すっかり衰退してしまった。

◆今ではセイダカアワダチソウと他の植物と共存して生えている。植物も互いに競い合いながら助け合っているように見える。
       ( 雑草はすごいっ! 稲垣栄洋 小島よしお PHP 出版)久しからずひ
◆一つの植物だけの繁栄は黄色い背の高い植物のように続かない。同様に一つの企業や一つの国だけが繁栄したら、次に待っているのは「破滅」である。多様性に重きを置き、共存することが大事なのである。

◆「奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし」である。

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耕田院(山形県)

すてき

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