耕田院の日常(375回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2024年02月09日(金)
輪橋山徒然話 2024-2-9. 老いたるは なおうるわし
「歳には勝てない」
「若い頃はよかった」
◆ラジオ人生相談の加藤諦三さんは近著『「人生、こんなはずじゃなかった」の嘆き』で、人生の一番の「過ち」は老いを「落ちぶれ」と解釈することであると言っている。
◆髪の毛白くなるのも、笑いしわが増えるのも、ゆっくりと死に向かって歩いているということで当たり前のことなのに、それを何故に「落ちぶれ」と考えてしまうのだろう。それは、若い頃から「老」を蔑んできた故だという。「老」とは醜いことではない。
◆しかし、悲しいかな、人は竹取物語の昔から老に抗い、老いを嫌う。
◆アンチエイジングというワードが大人気だ。若い頃の体を取り戻すアンチエイジング、老いを遅らせるアンチエイジング。老いの道に至らないのがアンチエイジング。しかし、人は、やがて衰え、そして死んでいく定めなのだ。
◆南無の会の松原泰道老師がよく取り上げる詩がある。19世紀末ホイットマン(アメリカ)だ。
女あり
二人行く
若きはうるわし
老いたるはなおうるわし
◆意味は次のようになろうか。
二人の女の人がいる。
一人は若い女性である。
彼女の持つ若さ、それだけで麗しい。
そして、もう一人の老いてゆく女性、
若い女性と比べても、なお美しい。
◆若い女性の「麗しい」は自然のままで美しいということだ。それでは「老いてゆく女性の、なお美しい」とはどういう意味なのだろう。
◆松原泰道老師は、「老いの美」とは「丹精の美」と表現していた。それは、人生の荒波の中にあっても自分を丹精しながら年を重ねるといことをいう。丹精とは真心を込めて行うこと。「老いの美」とは外側の美ではなく内側を丹精して、最後に手にすることのできる美なのだ。これを「老いたるは、なお美し」と呼ぶ。
◆人が80年も90年も生きて、悲しみも、苦しみのない人生などない。その人生あって、運命に翻弄されず、それぞれの人生の中で自らを丹精した結果が「老いの美」なのである。
それは、皺一本一本に刻まれた最高の美なのである。
#心は大山
#輪橋山徒然話
#老
#老に抗う
#アンチエージング
#松原泰道 師
#老いの美
#丹精の美
「歳には勝てない」
「若い頃はよかった」
◆ラジオ人生相談の加藤諦三さんは近著『「人生、こんなはずじゃなかった」の嘆き』で、人生の一番の「過ち」は老いを「落ちぶれ」と解釈することであると言っている。
◆髪の毛白くなるのも、笑いしわが増えるのも、ゆっくりと死に向かって歩いているということで当たり前のことなのに、それを何故に「落ちぶれ」と考えてしまうのだろう。それは、若い頃から「老」を蔑んできた故だという。「老」とは醜いことではない。
◆しかし、悲しいかな、人は竹取物語の昔から老に抗い、老いを嫌う。
◆アンチエイジングというワードが大人気だ。若い頃の体を取り戻すアンチエイジング、老いを遅らせるアンチエイジング。老いの道に至らないのがアンチエイジング。しかし、人は、やがて衰え、そして死んでいく定めなのだ。
◆南無の会の松原泰道老師がよく取り上げる詩がある。19世紀末ホイットマン(アメリカ)だ。
女あり
二人行く
若きはうるわし
老いたるはなおうるわし
◆意味は次のようになろうか。
二人の女の人がいる。
一人は若い女性である。
彼女の持つ若さ、それだけで麗しい。
そして、もう一人の老いてゆく女性、
若い女性と比べても、なお美しい。
◆若い女性の「麗しい」は自然のままで美しいということだ。それでは「老いてゆく女性の、なお美しい」とはどういう意味なのだろう。
◆松原泰道老師は、「老いの美」とは「丹精の美」と表現していた。それは、人生の荒波の中にあっても自分を丹精しながら年を重ねるといことをいう。丹精とは真心を込めて行うこと。「老いの美」とは外側の美ではなく内側を丹精して、最後に手にすることのできる美なのだ。これを「老いたるは、なお美し」と呼ぶ。
◆人が80年も90年も生きて、悲しみも、苦しみのない人生などない。その人生あって、運命に翻弄されず、それぞれの人生の中で自らを丹精した結果が「老いの美」なのである。
それは、皺一本一本に刻まれた最高の美なのである。
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#老いの美
#丹精の美
すてき
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