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耕田院の日常(374回目)山形県羽前大山駅

認知症と健康寿命と睡眠

投稿日:2024年02月08日(木)
輪橋山徒然話 2024-2-8.

◆いよいよ睡眠と認知症や健康寿命に移ろう。

◆睡眠と脳は密接に関係している。

◆ご存知の通り、睡眠には二つの段階がある。浅い眠りと深い眠りだ。まず深い眠りはノンレム睡眠と呼ばれその役割は一言でいうと「体の修復」と考えてよい。これに対してレム睡眠、つまり「浅い眠り」が本日の主役である。

◆レム睡眠とは、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の略である。閉じた瞼の中で目が速く動くのが特徴だ。レム睡眠は脳が活発に働くという特徴がある。

◆レム睡眠では、夢を見る。夢とは日中の経験や感情を処理し、精神的な健康を維持するのに役立つとされている。また、学習した情報を記憶に定着させる上で重要な役割を果たし、特に技能や手順を覚える手続き的記憶と深く関連している。たとえば、アルゴリズムの理解と定着、ピアノなど楽器の演奏、自転車の乗り方などだろう。

◆感情の処理にも重要で、レム睡眠が不足するとイライラし、ストレスや不安を増加させる可能性がある一方で、適切なレム睡眠は感情的な安定性を保ち、ポジティブな気持ちを促進する。レム睡眠中、脳の代謝産物の清掃や脳細胞の修復し、脳の健康を維持し、神経変性疾患のリスクを減らしている。

◆実は認知症や健康寿命を延ばすこととレム睡眠には密接な関係がある。睡眠研究の世界的なリーダーである柳沢正史さんは次のような2つの数字を示している。

◆65歳以上の男性5994人を対象に12年間に渡って睡眠時間と死亡率の関係を追跡調査した。その結果睡眠時間に占めるレム睡眠の時間が5%減るごとに死亡率が13%も上昇することが分かった。(2020年に発表されたアメリカの論文)

◆認知症についても似たようなデータがあって、2017年に発表された論文では平均年齢67歳の男女321人に12年間にわたり追跡調査をした結果、レム睡眠の割合が1%減るごとに、認知症のリスクが9%も上がった。不思議なことに認知症に関してはレム睡眠だけが関係していてノンレム睡眠は関係なかった

◆さてこの2つの結果が示すことはどういうことだろうか

◆わずかなレム睡眠の減少でも蓄積していくと寿命の長さに直結するのだ。そしてレム睡眠の割合がたったの1%というわずかな差、それは、7時間の睡眠時間であれば1%は「4.2分」この不足分が認知症の発症リスクが高める。

◆睡眠中はレム睡眠→ノンレム睡眠→レム睡眠…深い→浅い…と繰り返している。その周期が短くなって目覚めるのであるから、レム睡眠は睡眠の後半になるほど増える。短時間で目覚めてしまったらレム睡眠の大部分を失ってしまうことになる。

◆ある程度の睡眠時間を確保することが重要なのだ。たぶん、5時間睡眠では全然足りないのだ。

◆参考 文藝春秋 2024 睡眠は最高のアンチエイジング 柳沢正史 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長

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耕田院(山形県)

すてき

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