耕田院の日常(366回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2024年01月30日(火)
谷川俊太郎質問箱 詩人に訊く
◆「本当のこと」は、詩人に訊くといいんだよ。
◆糸井さんは、インターネットでほぼ日刊イトイ新聞を発行している。この「谷川俊太郎質問箱」はその中の企画だ。
◆たとえば、こんな質問と詩人の回答だ。相談者はプーちゃん(6歳)の質問。
Q. 人差し指は
なぜ人を指しちゃいけないの?
A 谷川さんの答
あのね、これは僕の考えだけど、
人差し指は銃の引き金を引く指だからだと思う。
でもほかの指でも人を刺しちゃいけないよね。
だって「刺す」に通じるから、
なんだか暴力の匂いがするでしょ。
◆大人は、指差してはいけませんというけれど、詩人の答は、指差す動作は「銃の引き金」を引くことで、言葉から受ける感覚は「人間を刺す」。「暴力の匂いがするでしょ」と名回答だ。
◆孤独や孤立に悩むもみじさん、24歳女性からの質問。
Q 私は「たわいないおしゃべり」ができません。
いつも人のことか、まじめな話ばっかり。
どうすればみんなみたく
楽しいトークができるようになりますか?
◆こんな難しい質問に詩人はどう答えるのだろう。
◆谷川さんの答はこうだ。
自分の言いたいことをおさえて、
相手の言うことをバカにしないで聞いて、
相手の人となりに好奇心をもち、
話題についていけなくとも、
その場の雰囲気を楽しむ。
おしゃべりって意味だけで成り立ってるものじゃないから、
くだらんことしゃべっても
気持ちが通じることもあると思う。
でも楽しいトークができないのも個性のうちだからね、
まじめな話のできる相手、気の合う相手を
探すことも必要でしょう。
◆はじめに、話の中身だけではなく、となりにいる相手への好奇心を大事にしようと教えている。おしゃべりは、情報の伝達だけではなく、気持ちの交流もいいものだと。「いいね」「そうだね」の関係だ。そんな、関係は誰ともでも生まれるものではないから、「相手を探すことも大事だよ」と方向も示している。多保面からのアプローチが見える。
◆さて、この質問箱では「詩人に訊く」と「きく」を「訊く」と使っている。思い浮かぶのは「聞く」「聴く」だ。いずれも、音を「きく」ことを表す言葉なのだがどう違うのだろう。
◆「聞く」は、「音や声を耳に感じとる」こと意識していなくても聞こえる風の音や木々のざわめき、クラクションの音などが耳に入ることを「聞く」だ。
◆「聴く」は、「集中して耳できく」という意味。人の話や音楽に耳を傾けるときには「聴く」。何かを習得するために話を聞くことに対しても「聴く」。教室で相手の話すことをただ聞くだけなく、心で聴くことと区別していた。
◆これに対して「訊く」とは、「問う、尋ねる」という意味。を質問したり、事情を聞いたりするときに「訊く」を使う。ただし常用漢字ではない。ちなみに卂(シン)には、すばやく、軽快にという意味もあるそうだ。
◆それにしても訊かれたことに、短い言葉に深い意味を持たせ、多方面からのものの見方を示し、導く詩人のますますファンになってしまった。一家に一冊、常備本にしたい。
谷川俊太郎 質問箱 発行者糸井重里 凸版印刷株式会社
#輪橋山徒然話
#心は大山
#詩人に訊く
#聞くと聴く
#ほんとうのこと
◆「本当のこと」は、詩人に訊くといいんだよ。
◆糸井さんは、インターネットでほぼ日刊イトイ新聞を発行している。この「谷川俊太郎質問箱」はその中の企画だ。
◆たとえば、こんな質問と詩人の回答だ。相談者はプーちゃん(6歳)の質問。
Q. 人差し指は
なぜ人を指しちゃいけないの?
A 谷川さんの答
あのね、これは僕の考えだけど、
人差し指は銃の引き金を引く指だからだと思う。
でもほかの指でも人を刺しちゃいけないよね。
だって「刺す」に通じるから、
なんだか暴力の匂いがするでしょ。
◆大人は、指差してはいけませんというけれど、詩人の答は、指差す動作は「銃の引き金」を引くことで、言葉から受ける感覚は「人間を刺す」。「暴力の匂いがするでしょ」と名回答だ。
◆孤独や孤立に悩むもみじさん、24歳女性からの質問。
Q 私は「たわいないおしゃべり」ができません。
いつも人のことか、まじめな話ばっかり。
どうすればみんなみたく
楽しいトークができるようになりますか?
◆こんな難しい質問に詩人はどう答えるのだろう。
◆谷川さんの答はこうだ。
自分の言いたいことをおさえて、
相手の言うことをバカにしないで聞いて、
相手の人となりに好奇心をもち、
話題についていけなくとも、
その場の雰囲気を楽しむ。
おしゃべりって意味だけで成り立ってるものじゃないから、
くだらんことしゃべっても
気持ちが通じることもあると思う。
でも楽しいトークができないのも個性のうちだからね、
まじめな話のできる相手、気の合う相手を
探すことも必要でしょう。
◆はじめに、話の中身だけではなく、となりにいる相手への好奇心を大事にしようと教えている。おしゃべりは、情報の伝達だけではなく、気持ちの交流もいいものだと。「いいね」「そうだね」の関係だ。そんな、関係は誰ともでも生まれるものではないから、「相手を探すことも大事だよ」と方向も示している。多保面からのアプローチが見える。
◆さて、この質問箱では「詩人に訊く」と「きく」を「訊く」と使っている。思い浮かぶのは「聞く」「聴く」だ。いずれも、音を「きく」ことを表す言葉なのだがどう違うのだろう。
◆「聞く」は、「音や声を耳に感じとる」こと意識していなくても聞こえる風の音や木々のざわめき、クラクションの音などが耳に入ることを「聞く」だ。
◆「聴く」は、「集中して耳できく」という意味。人の話や音楽に耳を傾けるときには「聴く」。何かを習得するために話を聞くことに対しても「聴く」。教室で相手の話すことをただ聞くだけなく、心で聴くことと区別していた。
◆これに対して「訊く」とは、「問う、尋ねる」という意味。を質問したり、事情を聞いたりするときに「訊く」を使う。ただし常用漢字ではない。ちなみに卂(シン)には、すばやく、軽快にという意味もあるそうだ。
◆それにしても訊かれたことに、短い言葉に深い意味を持たせ、多方面からのものの見方を示し、導く詩人のますますファンになってしまった。一家に一冊、常備本にしたい。
谷川俊太郎 質問箱 発行者糸井重里 凸版印刷株式会社
#輪橋山徒然話
#心は大山
#詩人に訊く
#聞くと聴く
#ほんとうのこと
すてき
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