耕田院の日常(336回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年08月02日(水)
兼好法師も糸川博士も曰く 輪橋山徒然話
人の才能は、文明らかにして、聖の教を知れるを第一とす
「人の才能を伸ばすには、古典をよく読んで、聖人の教えを理解してしることを第一とする」
◆徒然草の第122段である。学問にはその基盤となるものがあり、それをしっかりとまず学ばねばならないということだ。
◆はっとした。
◆昨日の糸川博士の次のくだりと重なったからだ。
※「独創力を発揮するための三条件」的川泰宣(<JAXA>名誉教授・技術参与)より。
◆過去にどんな人がいて、何をやったかを徹底的に学習しないとダメだ、と糸川博士は言う。
アインシュタインは、ニュートンのことを徹底的に学習して、ニュートンが考えることはすべて分かるという状態にまでなった。そうやって初めて、ニュートンの分からないことが
分かるようになったのだ。
だから過去の人がやったことを決して馬鹿にしてはいけない。これまで先人が残した考えの上に乗っかって、初めて新しいことが生まれる。だから、徹底的に勉強しなきゃいけない
◆なんでも「AI」に聞けば事足りると思ってはいないだろうか。「徹底的な勉強」などは不要だと。もしもそう考えていたとしたら大きな考え違いだ。
◆苦労して覚えること、式を自ら立てて自分で計算すること、公式や定理の意味や導き方を知ることなど、地道な努力なくしては「知性も知力」も身につかない。自ら考える力なしでは「AI」を操ったつもりで「AI」に操られてしまう。
◆もう一つ。糸川博士の「独創力」の講演会でこんなことがあったそうだ。
◆糸川博士は、幼い男の子を抱いて前の席で座っているお母さんに「その子を独創力のある子に育てたいと思いますか?」と聞かれた。
「もちろん」と答えたお母さんに、「そのためにあなたはどう育てるつもりですか?」と聞くと、そのお母さんは「独創力を発揮するには自由でなければいけないから、この子がやりたいと思ったことは何でもやらせます」と答えた。
博士は天井を見てしばらく考えていたが,「あなたは数年すると、絶望するでしょうな」
と言われた。
「何でも好きにやって独創力がつくのなら チンパンジーには皆、独創力がある」と。
◆現在教育界は、「AI」のような新しい流れに右往左往している。しかも、この流れは、時代の圧力そのものである。そして「黒船」の如き破壊力を持つ。たとえば「紙」も「鉛筆」の「本」も無くしそうな勢いだ。エビデンスのない教育が始まっている。
◆今、大事にしたいワードは「不易流行」だと思う。例えば「人の才能は、文明らかにして、」であり「ニュートンを学び尽くしたアインシュタイン」だ。ここを見誤ると「チンパンジーの独創力教育」になってしまう。
◯さて、瀬戸内寂聴さんの子ども相談での「声かけ」は本当に見事だった。
「勉強しないと心の栄養失調になる」
「テストの点数は気にしなくていい」
「得意なことに気付くと勉強が楽しくなる」
◯昔から言われてきた当たり前のことを寂聴風にアレンジした声かけだ。悩める子どもたちを前にして、「得意なことだけ」ではなく、「得意なことに気付くと…」と苦手も乗り越えられるのだと導こうとしていたと思う。
◯「得意なことに気付くこと」。これは「□△○」の角の一つを消し去り、「よりよく生きること」につながるのだ。
※写真―庄内刺し子―
いつもニコニコハラタテマイゾヤソワカ
ブログとHP↓
lit.link/oyama1049
人の才能は、文明らかにして、聖の教を知れるを第一とす
「人の才能を伸ばすには、古典をよく読んで、聖人の教えを理解してしることを第一とする」
◆徒然草の第122段である。学問にはその基盤となるものがあり、それをしっかりとまず学ばねばならないということだ。
◆はっとした。
◆昨日の糸川博士の次のくだりと重なったからだ。
※「独創力を発揮するための三条件」的川泰宣(<JAXA>名誉教授・技術参与)より。
◆過去にどんな人がいて、何をやったかを徹底的に学習しないとダメだ、と糸川博士は言う。
アインシュタインは、ニュートンのことを徹底的に学習して、ニュートンが考えることはすべて分かるという状態にまでなった。そうやって初めて、ニュートンの分からないことが
分かるようになったのだ。
だから過去の人がやったことを決して馬鹿にしてはいけない。これまで先人が残した考えの上に乗っかって、初めて新しいことが生まれる。だから、徹底的に勉強しなきゃいけない
◆なんでも「AI」に聞けば事足りると思ってはいないだろうか。「徹底的な勉強」などは不要だと。もしもそう考えていたとしたら大きな考え違いだ。
◆苦労して覚えること、式を自ら立てて自分で計算すること、公式や定理の意味や導き方を知ることなど、地道な努力なくしては「知性も知力」も身につかない。自ら考える力なしでは「AI」を操ったつもりで「AI」に操られてしまう。
◆もう一つ。糸川博士の「独創力」の講演会でこんなことがあったそうだ。
◆糸川博士は、幼い男の子を抱いて前の席で座っているお母さんに「その子を独創力のある子に育てたいと思いますか?」と聞かれた。
「もちろん」と答えたお母さんに、「そのためにあなたはどう育てるつもりですか?」と聞くと、そのお母さんは「独創力を発揮するには自由でなければいけないから、この子がやりたいと思ったことは何でもやらせます」と答えた。
博士は天井を見てしばらく考えていたが,「あなたは数年すると、絶望するでしょうな」
と言われた。
「何でも好きにやって独創力がつくのなら チンパンジーには皆、独創力がある」と。
◆現在教育界は、「AI」のような新しい流れに右往左往している。しかも、この流れは、時代の圧力そのものである。そして「黒船」の如き破壊力を持つ。たとえば「紙」も「鉛筆」の「本」も無くしそうな勢いだ。エビデンスのない教育が始まっている。
◆今、大事にしたいワードは「不易流行」だと思う。例えば「人の才能は、文明らかにして、」であり「ニュートンを学び尽くしたアインシュタイン」だ。ここを見誤ると「チンパンジーの独創力教育」になってしまう。
◯さて、瀬戸内寂聴さんの子ども相談での「声かけ」は本当に見事だった。
「勉強しないと心の栄養失調になる」
「テストの点数は気にしなくていい」
「得意なことに気付くと勉強が楽しくなる」
◯昔から言われてきた当たり前のことを寂聴風にアレンジした声かけだ。悩める子どもたちを前にして、「得意なことだけ」ではなく、「得意なことに気付くと…」と苦手も乗り越えられるのだと導こうとしていたと思う。
◯「得意なことに気付くこと」。これは「□△○」の角の一つを消し去り、「よりよく生きること」につながるのだ。
※写真―庄内刺し子―
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すてき
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