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耕田院の日常(329回目)山形県羽前大山駅

波の怖さが教えてくれる事 穏やかに見える波の本質

投稿日:2023年07月23日(日)
海の季節 波の怖さが教えてくれる事 輪橋山徒然話 2023/7/6

さっきまでとは明らかに違う。
気がつけば風は冷たい。
突然に予期せぬ大きな波が襲ってくる。
戯れていたはずの波が牙を剥く。
このあと大荒れの天気が待っている。

◆そんな時は急いで海を離れればいいのだが、実は一見穏やかな、海水浴日和でも怖い波がある。

◆波は一様ではない。あくまでも確率の問題なのだが、100回に1回は約1.6倍の高さの波、1000回に1回は2倍近い高さの波が混ざる性質がある。

◆この波のことを『一発波』という。

◆たとえば、波高2mで波長(波の始まりから終わりまで)が10秒の波あったとする。計算上は、約17分間に1回の割合で 波高3.2mの波となり、2時間40分に1回の割合で4mの波がやってくる可能性があるのだ。

◆天気予報の「波の高さ」の2倍近い高さの波ということだ。さきほど「波の高さが2メートルと予想されたら、4メートルを覚悟」ということだ。だから、3時間も海で遊んでいたら思いもよらぬことが起こりうるのだ。

◆そして、「さっき大波が来たのでしばらく大丈夫」というわけではもちろんない。確率の話なので、続けてくる可能性もある。

◆だから、その時々の波の様子を見て「ここまでは波はこないだろう」と岩場に座り込んだり、また、浜辺で波に背を向けることは非常に危険なのだ。

◆自然現象にはさまざまな要因が影響するので、必ずこのようになるとはかぎらないが、これが海の波の基本的な性質なのだ。海水浴の怖さなのである。

◆波は一見穏やかでも、実際は違う。水面近くは暖かい海水も深くなれば冷たい。一旦潮に流されれば、あっという間に沖に連れて行かれる潮の流れもある。目に見えるものだけではないことを「海」は教えてくれる。溺れそうになったり、遠く沖まで流されたりした経験から言えば「パニック」にならないことが唯一の対処法だ。

◆「一人で泳がない。」「子どもは大人といく。」「過信しない。」「水に遊んでもらうと気持ちで」こんなことが大切だと思う。

◯瀬戸内寂聴さんは「人生を波に喩えて」いる。

「いいことも長く続かなければ、悪いことも長く続かないはずです」と。

◯「パニック」にならず、そのように覚悟を決めれば、今の苦難も人生の荒波とちょっと俯瞰してみる事もできるだろう。それは実に大事なことだと思う。

さて、今日は何が待っているのだろう。「□△○」と角を一つひとつ無くして、「一発波」には備えようと思う。

いつもニコニコハラタテマイゾヤソワカ
耕田院(山形県)

すてき

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