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耕田院の日常(322回目)山形県羽前大山駅

わかっちゃいるけど やめられない!シロクマの法則

投稿日:2023年07月16日(日)
わかっちゃいるけど やめられない!!について考えた輪橋山徒然話 2023/6/28

◆ロシアの文豪トルストイが「シロクマのこと5分間考えずにいられるか」という賭けを兄に持ちかけられたという逸話がある。トルストイはその賭けを受けて立ったが、有り金すべて失ったという。

◆この逸話に基づいたのが「シロクマの実験」だ。

学生を対象に次のような指示をする。

A:「5分間、シロクマについて考えてください」
B:「5分間、シロクマについて決して考えないでください」

結果は、Bの方が「シロクマ」について考えてしまうという結果になった。

◆この、「何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象は、皮肉過程理論(英:Ironic process theory)で説明できる。1987年にダニエル・ウェグナー(Daniel Merton Wegner)が提唱した理論である。

◆皮肉過程理論では人間の思考過程を、実行過程と監視過程に分けて考える。「シロクマについて考えない」という命令を守るために、思考を監視する「シロクマ」を覚えて置く必要があるとした理論だ。

◆「タバコをやめようと考えることでよりタバコのことを考えてしまい、タバコが吸いたくなる」「今からダイエットしようとしたが、目の前のお菓子を見て、明日からにした」など
考えないようにすればするほど、考えてしまう。

◆つまり、人間は「見るな」と言われると、つい見てしまい、「ここは集中」と思うと、気が散ってしまう。しかし、だからと言って万人に共通の習性なのだから仕方がないとあきらめてしまっていけない。

◆ヒントは坐禅にある。坐禅に雑念妄想はつきものだ。

◆坐禅中、この雑念妄想を払わねば、これではいけないと力めば力むほど次から次へと沸いてくる雑念妄想。

◆この雑念妄想とはシロクマと考えて良い。シロクマを目の敵にすればするほど、止めようとすればするほど、そこから離れられなくなる。まさしく皮肉過程理論だ。当然、体も息も乱れる。

◆坐禅で学ぶのは「調息」だ。シロクマでいっぱいになった心を「止める」には、ああそうかと思い「調息」に戻り、始めからやり直すがよい。鼻から息をゆっくりと、細く、長く吐き、ゆっくりと息を入れていく。呼吸に心を移していくのだ。心のリセットだ

◆。心へのアプローチは、体の維持機能の中で唯一コントロールできる呼吸からがよい。日常生活にあっても、深呼吸のある暮らしを意識するとその充実度は違ってくると思う。

★今朝も角を一つひとつ無くして「□→△→○」

◯瀬戸内寂聴さんは説く。
「人間はいつも無いものねだりなのです。そして心はいつも満たされない思いで、ぎしぎし音を立てています。」

◯その思いは「欲望」であると寂聴さんはいう。そして、全てを捨て去れとは言わず「ほどほどに抑えましょう。」という。そのおおらかさが99歳長寿の秘密なのだろう。

さて、今日も一日「□△○」と角を一つひとつ無くして「健やかな」一日を。

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耕田院(山形県)

すてき

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