耕田院の日常(295回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年06月18日(日)
「主語なしNO(ノー)」の話 輪橋山徒然話 2023/6/2
◆脳科学者の黒川伊保子さんに「主語なしNO(ノー)」の話がある。
◆思春期のお子さんをお持ちの方は一分でも早くこのことを知って欲しいと黒川さんは言う
◆「ダメに決まっているでしょ」「 バカなこと言ってないで、宿題しなさい」。 これらが「主語なしNO(ノー)」の典型文だ。極めて日常的な会話に聞こえる。
◆ところがこのセリフ、言った方は端的に「NO」を伝えたつもりでも、相手にはただの「NO」ではなく「全否定」になってしまっている場合があるという。
◆一体どういうことであろうか。
◆人間の脳が、主語がないと、主語を勝手に補完することが原因だと黒川さんはいう。
◆「無理」「ダメに決まっているでしょ」の場合は「ふつう」を脳は補完する。相手には「ふつう、無理」「ふつう、ダメに決まっているでしょ」というように聞こえているという。
◆相手は(こちらにそんなつもりはなくても)、「上から目線で全否定」されているように思う。そして、このセリフの主が 1秒も自分の気持ちになって親身に考えてくれていないことも見抜くというのだ。
◆もう一つ「主語なしNO」には別の主語が付けられ自尊心を低くするともいう。
◆それは「おまえ」だ。
◆例えば部下に「(このやり方は)ダメだ」と言ったとする。この時部下は「おまえはダメだ」と聞こえているのだ。父親が「(そっちは)ダメだ」と言ったつもりでも、子どもには「おまえはダメだ」と聞こえてしまっている。脳が主語を「おまえ」に補完してしまっているのだ。
◆「主語なしNO」の主語を「脳」が補完することは、自然に起こることで致し方ないことなのだと黒川さん。長い間の生存競争で培った脳の習性だという。いわゆるバイアスだ。
◆「妻のトリセツ」を読みながら思い浮かべたのは学校だ。教師も子どもも家庭も、なかなか寛容になれないあの閉鎖された社会にも有効な「主語なしNO」のとらえ方だと思う。
◆荒れ気味の子どもに「主語なしNO」は禁句。教師は行為を注意しているつもりなのだが、主語がないので、その子の人格までを全否定することばに聞こえてしまっていたのである。
(子どもが荒れると、その子の自尊心は低くなる。教師の自尊心も低くなる。いいことは何もない。)
◆そこで覚えておきたいのは次の言い方だ。
「あなたの気持ち、よくわかる。私だって、きっと、同じ立場なら、同じことをしたと思う。でも、それは間違ってるよ」
◆「それ、違ってる」と一言で片付けられた時よりもいい。それはこの言い方には、「相手への共感」があるからだと黒川さんはいう。「あなたの気持ち、よくわかる。私だって、きっと、同じ立場なら、同じことをしたと思う。」この部分が共感を伝える言葉なのだ。相手に共感さえしてもらえば、間違ってるよと否定されても許せるのが特に女性脳だと黒川さんは言うが、男性でも同じである。
◆寂聴さんは「恨みや怒りはすぐに伝えないで一晩寝かせること。一晩寝かせると感情は薄れます。言わないで良かったということが多いはずですよ。」という。
一晩寝ても「いわねばならない」と思った時は、言葉を選んで話すはずだ。そのときは「共感」という情の部分を大事にしたい。つまり、「あなたの気持ちは、わかるけれど、ダメ…。」の言い方だ。
いつもニコニコ 一筆啓上付箋写経
ブログとHP↓
lit.link/oyama1049
◆脳科学者の黒川伊保子さんに「主語なしNO(ノー)」の話がある。
◆思春期のお子さんをお持ちの方は一分でも早くこのことを知って欲しいと黒川さんは言う
◆「ダメに決まっているでしょ」「 バカなこと言ってないで、宿題しなさい」。 これらが「主語なしNO(ノー)」の典型文だ。極めて日常的な会話に聞こえる。
◆ところがこのセリフ、言った方は端的に「NO」を伝えたつもりでも、相手にはただの「NO」ではなく「全否定」になってしまっている場合があるという。
◆一体どういうことであろうか。
◆人間の脳が、主語がないと、主語を勝手に補完することが原因だと黒川さんはいう。
◆「無理」「ダメに決まっているでしょ」の場合は「ふつう」を脳は補完する。相手には「ふつう、無理」「ふつう、ダメに決まっているでしょ」というように聞こえているという。
◆相手は(こちらにそんなつもりはなくても)、「上から目線で全否定」されているように思う。そして、このセリフの主が 1秒も自分の気持ちになって親身に考えてくれていないことも見抜くというのだ。
◆もう一つ「主語なしNO」には別の主語が付けられ自尊心を低くするともいう。
◆それは「おまえ」だ。
◆例えば部下に「(このやり方は)ダメだ」と言ったとする。この時部下は「おまえはダメだ」と聞こえているのだ。父親が「(そっちは)ダメだ」と言ったつもりでも、子どもには「おまえはダメだ」と聞こえてしまっている。脳が主語を「おまえ」に補完してしまっているのだ。
◆「主語なしNO」の主語を「脳」が補完することは、自然に起こることで致し方ないことなのだと黒川さん。長い間の生存競争で培った脳の習性だという。いわゆるバイアスだ。
◆「妻のトリセツ」を読みながら思い浮かべたのは学校だ。教師も子どもも家庭も、なかなか寛容になれないあの閉鎖された社会にも有効な「主語なしNO」のとらえ方だと思う。
◆荒れ気味の子どもに「主語なしNO」は禁句。教師は行為を注意しているつもりなのだが、主語がないので、その子の人格までを全否定することばに聞こえてしまっていたのである。
(子どもが荒れると、その子の自尊心は低くなる。教師の自尊心も低くなる。いいことは何もない。)
◆そこで覚えておきたいのは次の言い方だ。
「あなたの気持ち、よくわかる。私だって、きっと、同じ立場なら、同じことをしたと思う。でも、それは間違ってるよ」
◆「それ、違ってる」と一言で片付けられた時よりもいい。それはこの言い方には、「相手への共感」があるからだと黒川さんはいう。「あなたの気持ち、よくわかる。私だって、きっと、同じ立場なら、同じことをしたと思う。」この部分が共感を伝える言葉なのだ。相手に共感さえしてもらえば、間違ってるよと否定されても許せるのが特に女性脳だと黒川さんは言うが、男性でも同じである。
◆寂聴さんは「恨みや怒りはすぐに伝えないで一晩寝かせること。一晩寝かせると感情は薄れます。言わないで良かったということが多いはずですよ。」という。
一晩寝ても「いわねばならない」と思った時は、言葉を選んで話すはずだ。そのときは「共感」という情の部分を大事にしたい。つまり、「あなたの気持ちは、わかるけれど、ダメ…。」の言い方だ。
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