耕田院の日常(288回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年06月10日(土)
「死んだらどこへ行くのか」の問いに答えた「手話を使うゴリラ・ココ」の話から、生き物の「こころ」について考えた。輪橋山徒然話 2023/5/26
◆動物は私たちと同じような「こころ」を持つ存在なのであろうか。
◆さて、今朝もゴリラの話だ。ゴリラというとどんなイメージを持つだろう。
◆ココと名付けられたメスのゴリラは、身長175㎝。体重127kg。1971年7月4日ロ生まれのローランドゴリラだ。
◆生後3ヶ月で発達心理学の研究者のフランシーヌ・パターソン博士と出会い、手話を教わった。ココは2012年の時点で、1,000種以上の手話を理解し、その内の600種類を日常的に使っていた。時には嘘やジョークを言う事もできたそうだ。その様子は多数の映像で公開されている。
◆印象的な写真がある。ココが「ペットの猫」を可愛がる様子をとらえたものだ。(1985ナショナル・ジオグラフィックの表紙)
◆ある日、ココに絵本を読み聞かせていた。ココは絵本に出てきた猫を気に入ったという。
◆ココは誕生日プレゼントに猫をおねだりした。そこでおもちゃの猫を与えたが、ココが気に入ることはなかった。生きている猫を欲しいというのだ。ココはこれまで母親になったことはない。以前から自分の赤ちゃんを欲しがっていて、ゴリラの人形を腕に抱いて、赤ちゃんという言葉を頻繁に示していたという。
◆研究チームは「ゴリラが別の動物をペットとして飼育することができるのか」という実験をスタートさせた。
◆そこでココの44歳の誕生日のお祝いに、パターソン博士が小さな2匹の子猫と引き合わせた。すると、ココは手話で「猫」、「赤ちゃん」と示して、飼育係に子猫が自分の子どもだという意思表示をした。
◆その様子は、大きな手で、壊さないよう力の加減を考え、感覚を確かめながら、時間をかけて小さな子猫を優しく撫で、抱き上げて腕の中に包み込んだ。ココには、2匹の子猫がまだ弱く、世話をしなければならないことが理解できていた証拠だ。
◆二匹と一頭の幸せな生活が始まる。
◆ところが、である。一本の映像が残っている。
◆ココは少しの沈黙の後に「話したくない」と答える。「悪い」「悲しい」と語り、「涙が流れる」ことを手話で表現し、大きな声で泣き続ける映像だ。
◆子猫が交通事故で死んだというのだ。
◆さて、ゴリラのココは死をどのように理解していたのだろう。
◆手話で「ゴリラはいつ死ぬのか?」と問うと「年をとり 病気で」と回答し、「その時何を感じるのか?」という質問には「眠る」とだけ答えたという。
◆そして、「ゴリラは死んだらどこに行くの?」という質問に対しては、「苦しみのない穴に、さようなら」と答えたという。つまり、ココは、死を苦痛のない世界だと理解していたのだ。そして、子猫の死が示すように、死を迎えたものとはもう会うことができないこともわかっていた。
◆つまり、ゴリラには「こころ」がある。「こころ」があるから、死に対しても私たちと同じように嘆き、悲しむ。あるいは、自分よりも弱く小さい生き物は守るやさしさがある。これこそ「悉有(しつう)仏性」だ。全ては仏となる心を持っているということだ。
◆瀬戸内寂聴さんは「悉有仏性」をお説きになる。
「涅槃経」にはこの世にいきているすべてのものには、「一切衆生悉有仏性」。本来仏性が具わっているとあります。
◆「一切衆生」の広さは、人間だけでなく、「山川草木」に至るまで仏となりうる仏性を持っているということだ。
いつもニコニコ 一筆啓上付箋写経
ブログとHP↓
lit.link/oyama1049
◆動物は私たちと同じような「こころ」を持つ存在なのであろうか。
◆さて、今朝もゴリラの話だ。ゴリラというとどんなイメージを持つだろう。
◆ココと名付けられたメスのゴリラは、身長175㎝。体重127kg。1971年7月4日ロ生まれのローランドゴリラだ。
◆生後3ヶ月で発達心理学の研究者のフランシーヌ・パターソン博士と出会い、手話を教わった。ココは2012年の時点で、1,000種以上の手話を理解し、その内の600種類を日常的に使っていた。時には嘘やジョークを言う事もできたそうだ。その様子は多数の映像で公開されている。
◆印象的な写真がある。ココが「ペットの猫」を可愛がる様子をとらえたものだ。(1985ナショナル・ジオグラフィックの表紙)
◆ある日、ココに絵本を読み聞かせていた。ココは絵本に出てきた猫を気に入ったという。
◆ココは誕生日プレゼントに猫をおねだりした。そこでおもちゃの猫を与えたが、ココが気に入ることはなかった。生きている猫を欲しいというのだ。ココはこれまで母親になったことはない。以前から自分の赤ちゃんを欲しがっていて、ゴリラの人形を腕に抱いて、赤ちゃんという言葉を頻繁に示していたという。
◆研究チームは「ゴリラが別の動物をペットとして飼育することができるのか」という実験をスタートさせた。
◆そこでココの44歳の誕生日のお祝いに、パターソン博士が小さな2匹の子猫と引き合わせた。すると、ココは手話で「猫」、「赤ちゃん」と示して、飼育係に子猫が自分の子どもだという意思表示をした。
◆その様子は、大きな手で、壊さないよう力の加減を考え、感覚を確かめながら、時間をかけて小さな子猫を優しく撫で、抱き上げて腕の中に包み込んだ。ココには、2匹の子猫がまだ弱く、世話をしなければならないことが理解できていた証拠だ。
◆二匹と一頭の幸せな生活が始まる。
◆ところが、である。一本の映像が残っている。
◆ココは少しの沈黙の後に「話したくない」と答える。「悪い」「悲しい」と語り、「涙が流れる」ことを手話で表現し、大きな声で泣き続ける映像だ。
◆子猫が交通事故で死んだというのだ。
◆さて、ゴリラのココは死をどのように理解していたのだろう。
◆手話で「ゴリラはいつ死ぬのか?」と問うと「年をとり 病気で」と回答し、「その時何を感じるのか?」という質問には「眠る」とだけ答えたという。
◆そして、「ゴリラは死んだらどこに行くの?」という質問に対しては、「苦しみのない穴に、さようなら」と答えたという。つまり、ココは、死を苦痛のない世界だと理解していたのだ。そして、子猫の死が示すように、死を迎えたものとはもう会うことができないこともわかっていた。
◆つまり、ゴリラには「こころ」がある。「こころ」があるから、死に対しても私たちと同じように嘆き、悲しむ。あるいは、自分よりも弱く小さい生き物は守るやさしさがある。これこそ「悉有(しつう)仏性」だ。全ては仏となる心を持っているということだ。
◆瀬戸内寂聴さんは「悉有仏性」をお説きになる。
「涅槃経」にはこの世にいきているすべてのものには、「一切衆生悉有仏性」。本来仏性が具わっているとあります。
◆「一切衆生」の広さは、人間だけでなく、「山川草木」に至るまで仏となりうる仏性を持っているということだ。
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