耕田院の日常(273回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年05月19日(金)
輪橋山徒然話 2023/5/11
「砂時計の詩」
1トンの砂が、
時を刻む砂時計があるそうです。
その砂が、
音もなく巨大な容器に積もっていくさまを見ていると
時は過ぎ去るものではなく
心のうちに
からだのうちに積りゆくものと、いうことを、
実感させられるそうです。
時は過ぎ去るものではなく
心のうちにからだのうちに積りゆくもの
◆女優の山本富士子さんが亡きご主人からもらったバースデーカードに記された詩である。
産経新聞の「朝の詩」からご主人が引用されたという。
◆山本さんは言う。
「私はこの言葉に出会うまでは、時は過ぎ去るものと考えていました。」
-略-
「一瞬一瞬、一日一日を大切に、いい刻を自分の心や体の中に積もらせていくことが非常に大事であり、それがやがて豊かな心やいい人生を紡いでいってくれる。」
そのように受け止めるきっかけになったそうだ。
『致知』2013年10月号より
◆「いい刻を自分の心や体の中に積もらせていくこと」いい言葉だ。全てのものを受け入れ、感謝しする潤いのある言葉に聞こえる。なんでも捨てる断捨離も素敵だが、都会の打ちっぱなしのコンクリートの中で機械的に切り捨てていくような乾いた響きも時折感じられるのは、私だけではないだろう。
◆それにしても、1トンの砂が一年かけて落ちる砂時計などあるのだろうか。
◆見つけた。たぶん「砂暦(すなごよみ)」と名付けられた砂時計のことだ。
◆「砂暦」とは世界最大の1年計砂時計だ。
◆その高さ5.2m、直径1m。そして0.84mmのノズルを持っているという。場所は島根県大田市にある仁摩サンドミュージアム。
◆流れる砂は1秒間に0.032g、1時間に114g、1日で2,740gの砂だ。その砂がコンピューター制御により、流れ落ち、時を刻んでいる。同志社大学名誉教授であった、故三輪茂雄氏が監修、3年かけて完成。費用は1億円、ふるさと創生事業によるそうだ。
島根県大田市仁摩町馬路(にまちょうまじ)の琴姫伝説の琴ヶ浜は鳴き砂で有名であり、
「砂暦」は琴ヶ浜の鳴き砂の保全のシンボルとしてつくられた。しかし、実際には琴ヶ浜は鳴き砂では粒が少し大きく、山形県西置賜郡飯豊町遅谷の鳴り砂が使われているそうだ。
◆さて、今朝の寂聴さんの一言は「大パリニッバーナ経=大般涅槃経」から。
お釈迦さまは、「この世は苦だ」とおっしゃいました。お釈迦さまは国が戦争するのも見てきたし、自分の国が滅ぼされるのも見た。人間の嫌なところをたくさん見て、自分が可愛がっていた弟子がどんどん死んで孤独も味わった。それでも、最後の遊行の旅に出られたときに、こんな言葉を残しておられます。
「この世は美しい。人の命は甘美なものだ」
この世に対する全肯定、人間に対する全肯定です。お釈迦さまがこうおっしゃったのだから、この世は美しく、人の命は甘美なのだと私は信じます。
◆刻を自分の心や体の中に積もらせていくこととは、即ち全肯定。それはやがての豊かな心や潤いのある時間、そしていい人生を紡いでいってくれるということなのだろうか。
※ 琴姫伝説とは
壇ノ浦の戦いの後、平家の姫が流されてきた。村人たちの介抱で姫は元気を取り戻し、やがて浜で琴を弾くまでになった。だが、姫は再び病に倒れ、介抱むなしくそのまま亡くなってしまった。それから後、不思議なことに浜の砂が鳴くようになった。それでその浜を琴ヶ浜と呼ぶようになった、というもので鳴き砂の由来だそうだ。
◆いつもニコニコ、一筆啓上付箋写経。
ブログとHP↓
lit.link/oyama1049
「砂時計の詩」
1トンの砂が、
時を刻む砂時計があるそうです。
その砂が、
音もなく巨大な容器に積もっていくさまを見ていると
時は過ぎ去るものではなく
心のうちに
からだのうちに積りゆくものと、いうことを、
実感させられるそうです。
時は過ぎ去るものではなく
心のうちにからだのうちに積りゆくもの
◆女優の山本富士子さんが亡きご主人からもらったバースデーカードに記された詩である。
産経新聞の「朝の詩」からご主人が引用されたという。
◆山本さんは言う。
「私はこの言葉に出会うまでは、時は過ぎ去るものと考えていました。」
-略-
「一瞬一瞬、一日一日を大切に、いい刻を自分の心や体の中に積もらせていくことが非常に大事であり、それがやがて豊かな心やいい人生を紡いでいってくれる。」
そのように受け止めるきっかけになったそうだ。
『致知』2013年10月号より
◆「いい刻を自分の心や体の中に積もらせていくこと」いい言葉だ。全てのものを受け入れ、感謝しする潤いのある言葉に聞こえる。なんでも捨てる断捨離も素敵だが、都会の打ちっぱなしのコンクリートの中で機械的に切り捨てていくような乾いた響きも時折感じられるのは、私だけではないだろう。
◆それにしても、1トンの砂が一年かけて落ちる砂時計などあるのだろうか。
◆見つけた。たぶん「砂暦(すなごよみ)」と名付けられた砂時計のことだ。
◆「砂暦」とは世界最大の1年計砂時計だ。
◆その高さ5.2m、直径1m。そして0.84mmのノズルを持っているという。場所は島根県大田市にある仁摩サンドミュージアム。
◆流れる砂は1秒間に0.032g、1時間に114g、1日で2,740gの砂だ。その砂がコンピューター制御により、流れ落ち、時を刻んでいる。同志社大学名誉教授であった、故三輪茂雄氏が監修、3年かけて完成。費用は1億円、ふるさと創生事業によるそうだ。
島根県大田市仁摩町馬路(にまちょうまじ)の琴姫伝説の琴ヶ浜は鳴き砂で有名であり、
「砂暦」は琴ヶ浜の鳴き砂の保全のシンボルとしてつくられた。しかし、実際には琴ヶ浜は鳴き砂では粒が少し大きく、山形県西置賜郡飯豊町遅谷の鳴り砂が使われているそうだ。
◆さて、今朝の寂聴さんの一言は「大パリニッバーナ経=大般涅槃経」から。
お釈迦さまは、「この世は苦だ」とおっしゃいました。お釈迦さまは国が戦争するのも見てきたし、自分の国が滅ぼされるのも見た。人間の嫌なところをたくさん見て、自分が可愛がっていた弟子がどんどん死んで孤独も味わった。それでも、最後の遊行の旅に出られたときに、こんな言葉を残しておられます。
「この世は美しい。人の命は甘美なものだ」
この世に対する全肯定、人間に対する全肯定です。お釈迦さまがこうおっしゃったのだから、この世は美しく、人の命は甘美なのだと私は信じます。
◆刻を自分の心や体の中に積もらせていくこととは、即ち全肯定。それはやがての豊かな心や潤いのある時間、そしていい人生を紡いでいってくれるということなのだろうか。
※ 琴姫伝説とは
壇ノ浦の戦いの後、平家の姫が流されてきた。村人たちの介抱で姫は元気を取り戻し、やがて浜で琴を弾くまでになった。だが、姫は再び病に倒れ、介抱むなしくそのまま亡くなってしまった。それから後、不思議なことに浜の砂が鳴くようになった。それでその浜を琴ヶ浜と呼ぶようになった、というもので鳴き砂の由来だそうだ。
◆いつもニコニコ、一筆啓上付箋写経。
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すてき
ホトカミ見ました! で広がるご縁
ホトカミを見てお参りされた際は、もし話す機会があれば住職さんに、「ホトカミ見てお参りしました!」とお伝えください。
住職さんも、ホトカミを通じてお参りされる方がいるんだなぁと、情報を発信しようという気持ちになりますし、
「ホトカミ見ました!」きっかけで豊かな会話が生まれたら、ホトカミ運営の私たちも嬉しいです。